au向け5G NR基地局が技適通過、サムスン電子製
- 2019年07月26日
- KDDI-SAMSUNG
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明などを通過した機器の情報が更新された。
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のNR基地局「SLS-BD00D」が2019年6月27日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通過したことが分かった。
工事設計認証番号は001-A15391および001-A15392で、それぞれ出力が異なる。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備である。
証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備は5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局に該当するため、SLS-BD00DはNR方式の基地局と分かる。
周波数は3700.0~3800.0 MHzで認証を取得しており、総務省がauブランドを展開するKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)に対してNR方式向けに割当した周波数と一致する。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する者として一体で周波数の割当を受けており、3.7GHz帯としては3700.0~3800.0 MHzおよび4000.0~4100.0 MHzを確保しているが、SLS-BD00Dは3700.0~3800.0 MHzのみに対応する模様である。
なお、NR方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定した通信方式で、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは5GとしてNR方式の導入が確定している。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは2019年10月1日にNR方式の基地局の運用を開始し、2020年3月にNR方式による5G商用サービスを開始する。
5G商用サービスの開始に先立ち、2019年度中に5Gトライアルも開始する計画で、Telecom Engineering Centerの認証を通過したNR方式の基地局はKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneの5Gトライアルまたは5G商用サービスで使用すると思われる。
なお、Telecom Engineering Centerは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。