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エリクソン製の5G NR基地局が技適通過、日本の28GHz帯はn257に



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明などを通過した機器の情報が更新された。

スウェーデンのEricsson製のNR基地局「BB 6600 5121 B257A」および「BB 6600 5121 B257AA」が2019年6月27日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通過したことが分かった。

工事設計認証番号はBB 6600 5121 B257Aが001-A15407、BB 6600 5121 B257AAが001-A15380。

いずれも申請者はEricssonの日本法人であるEricsson Japanとなり、特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備である。

証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備は5G-NR(28GHz帯)用基地局に該当するため、いずれもミリ波の28GHz帯のNR方式に対応した基地局と分かる。

周波数はBB 6600 5121 B257Aが27500.0~27800.0 MHz、BB 6600 5121 B257Aが27800.0~28200.0 MHzで認証を取得した。

総務省はNTT DOCOMOやKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)などに対してNR方式向け28GHz帯を割当しており、NTT DOCOMOが27400.0~27800.0 MHz、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが27800.0~28200.0 MHzの割当を受けているため、NTT DOCOMOが割当を受けた周波数の範囲内のBB 6600 5121 B257AはNTT DOCOMO向け、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが割当を受けた周波数と一致するBB 6600 5121 B257AはKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone向けと推測できる。

なお、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する者として一体で周波数の割当を受けている。

BB 6600 5121 B257AおよびBB 6600 5121 B257AAにはB257の文字が含まれ、B257はNR Bandのn257を指すと思われる。

筆者は当初より日本で採用する28GHz帯のNR Bandはn257と予想していたが、その通りとなる見込み。

NR方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定した通信方式で、NR方式向け周波数の割当を受けた日本の移動体通信事業者(MNO)各社は2020年のNR方式の商用化に先立ち、2019年度中にNR方式のプレサービスやトライアルを実施する計画である。

Telecom Engineering Centerの認証を通過したNR方式の基地局はNR方式のプレサービスやトライアル、商用サービスで使用する可能性が高い。

なお、Telecom Engineering Centerは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。

総務省 電波利用ホームページ

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