NTTドコモ向け5G NR基地局が技適通過
- 2019年07月26日
- docomo-FUJITSU
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明などを通過した機器の情報が更新された。
NTT DOCOMO向けのNR基地局「BS3201形BDEEX(F)BS4001形37L4CSRU(N)-3.7G基地局装置」「BS3201形BDEEX(F)BS4001形45L4CSRU(N)-4.5G基地局装置」「BS3201形BDEEX(F)BS4001形280L2SRU(N)-28G基地局装置」「BS3201形BDEEX(F)BS4001形37L4CSRU(F)-3.7G基地局装置」「BS3201形BDEEX(F)BS4001形45L4CSRU(F)-4.5G基地局装置」「BS3201形BDEEX(F)BS4001形280L2SRU(F)-28G基地局装置」が2019年6月27日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通過したことが分かった。
工事設計認証番号はそれぞれ順に001-A15371、001-A15372、001-A15373、001-A15374、001-A15375、001-A15376。
特定無線設備の種別は機器名称の末尾が3.7G基地局装置および4.5G基地局装置の基地局が証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備、同様に末尾が28G基地局装置の基地局が証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備である。
証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備は5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局、証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備は5G-NR(28GHz帯)用基地局に該当するため、いずれもNR方式の基地局と分かる。
周波数は機器名称の末尾が3.7G基地局装置の基地局が3600.0~3700.0 MHz、同様に4.5G基地局装置の基地局が4500.0~4600.0 MHz、同様に28G基地局装置の基地局が27400.0~27500.0 MHz、27500.0~27600.0 MHz、27600.0~27700.0 MHz、27700.0~27800.0 MHzで認証を取得しており、総務省がNTT DOCOMOに対してNR方式向けに割当した周波数と完全に一致する。
BS3201形BDEEX(F)BS4001形37L4CSRU(N)-3.7G基地局装置、BS3201形BDEEX(F)BS4001形45L4CSRU(N)-4.5G基地局装置、BS3201形BDEEX(F)BS4001形280L2SRU(N)-28G基地局装置は申請者がNTT DOCOMOで、それ以外の基地局は申請者がFUJITSU (富士通)であり、申請者などからも容易に判断できるが、いずれもNTT DOCOMO向けのNR方式の基地局となる。
NR方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定された通信方式である。
NTT DOCOMOは5GとしてNR方式を導入することが確定しており、2019年9月20日より5Gプレサービスを開始し、2020年春頃に5G商用サービスを商用化する。
また、5Gプレサービスの開始に先立ち、2019年8月20日よりNR方式の基地局の運用を開始することも分かっている。
5Gプレサービスは5G向けに総務省より割当を受けた周波数および商用装置を使用して提供する予定で、5G商用サービスと同等の環境となる。
Telecom Engineering Centerの認証を通過したNR方式の基地局はNTT DOCOMOの5Gプレサービスおよび5G商用サービスで使用すると思われる。
なお、Telecom Engineering Centerは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。
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