タイのdtacが2019年Q3の業績を発表
- 2019年10月28日
- 海外携帯電話
dtacのブランドで展開するタイのTotal Access Communicationは2019年第3四半期の業績を発表した。
2019年第3四半期の連結売上高は前年同期比14.3%増の205億3,500万タイバーツ(約736億円)、EBITDAは前年同期比5.4%減の68億タイバーツ(約244億円)、EBITDAマージンは前年同期比6.9ポイント減の33.1%、親会社の所有者に帰属する当期純利益は前年同期比299.1%減の18億3,400万タイバーツ(約66億円)となった。
前年同期比で増収減益を記録したことになる。
2019年第3四半期末時点の事業データも公開されている。
移動体通信サービスの加入件数はTotal Access Communicationのポストペイド契約が前年同期比100%減の0件、プリペイド契約が前年同期比100%減の0件、dtac TriNetのポストペイド契約が前年同期比9.6%増の638万2,000件、プリペイド契約が前年同期比7.8%減の1,403万3,000件である。
すべての加入件数の合計は前年同期比4.1%減の2,041万6,000件となり、全体の加入件数は減少傾向が続いている。
移動体通信サービスの加入件数のうち、ポストペイド契約の比率は31.26%、プリペイド契約の比率は68.74%となった。
なお、Total Acess Communicationはタイの移動体通信事業者(MNO)であるCAT Telecomとの周波数の借用契約に基づき、CAT Telecomが保有する周波数を使用およびTotal Access Communicationが基地局を設置して携帯通信サービスを提供してきた。
しかし、Total Acess Communicationとしてはすでに携帯通信サービスの提供を終了しており、そのために加入件数は0件となっている。
dtac TriNetはTotal Access Communicationの子会社で、周波数の利用免許をdtac TriNetが直接的に取得しており、dtac TriNetの携帯通信サービスは自社で保有する周波数を使用および自社で基地局を設置している。
Total Access Communicationによるdtac TriNetに対する持分比率は99.99%である。
2019年第3四半期に限定したタイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が前年同期比1.9%増の562タイバーツ(約2,012円)、プリペイド契約が前年同期比0.1%減の147タイバーツ(約526円)、ポストペイド契約とプリペイド契約の総合が前年同期比5.5%増の267タイバーツ(約956円)となった。
なお、Total Access CommunicationはノルウェーのTelenorの子会社で、Telenorによる経済的持分は間接的に65.02%である。
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