フィリピンのPLDTが2019年Q3の業績を発表
- 2019年11月10日
- 海外携帯電話
フィリピンのPLDTは2019年第3四半期の業績を発表した。
2019年9月30日に終了した9ヶ月間の連結売上高は前年同期比2%増の1,244億3,600万フィリピンペソ(約2,670億円)、EBITDAは前年同期比17%増の579億3,500万フィリピンペソ(約1,257億円)、EBITDAマージンは前年同期比5ポイント増の49%、純利益は前年同期比2%減の160億3,600万フィリピンペソ(約348億円)となった。
また、無線分野の売上高は前年同期比5%増の706億3,500万フィリピンペソ(約1,533億円)となっている。
連結売上高のうち無線分野は57%と過半を占めている。
PDLTの業績報告における事業分野区分を基準とすると、無線分野がPLDTにとって最大の事業となっている。
2019年9月30日時点の事業データも公開されている。
移動体通信サービスの加入件数はSmartブランドのポストペイド契約が1,485,550件、Smartブランドのプリペイド契約が25,240,171件、Smartブランドの合計が26,725,721件、TNTブランドはプリペイド契約のみで37,619,726件、Sunブランドのポストペイド契約が953,632件、Sunブランドのプリペイド契約が6,152,209件、Sunブランドの合計が7,105,841件となった。
すべてのブランドの合計は71,451,288件である。
無線通信サービスとしては移動体通信サービスのほかに固定通信用途の無線通信サービスも提供しており、固定通信用途の無線通信サービスはPLDTブランドで展開している。
PLDTブランドの固定通信用途の無線通信サービスは加入件数が212,031件となった。
2019年第3四半期に限定したフィリピンペソ(PHP)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はSmartブランドのポストペイド契約が809フィリピンペソ(約1,755円)、Smartブランドのプリペイド契約が114フィリピンペソ(約247円)、TNTブランドのプリペイド契約が67フィリピンペソ(約145円)、Sunブランドのポストペイド契約が401フィリピンペソ(約870円)、Sunブランドのプリペイド契約が76フィリピンペソ(約165円)、PLDTブランドの固定通信用途の無線通信サービスが849フィリピンペソ(約1,842円)である。
PLDTの無線分野はPLDTのほかに子会社のSmart CommunicationsおよびDigitel Mobile Philippinesを通じて事業を行う。
Smart CommunicationsはPLDTの完全子会社で、Digitel Mobile PhilippinesはPLDTによる持分比率が99.6%のDigital Telecommunications Philippines (Digitel)の完全子会社となる。
過去にSmart CommunicationsはLTE/W-CDMA/GSM方式、Digitel Mobile PhilippinesはGSM方式を運用していたが、すでにDigitel Mobile PhilippinesのネットワークはSmart Communicationsに統合された。
SmartブランドおよびTNTブランドのすべてとSunブランドのポストペイド契約はSmart Communicationsが担当しており、Sunブランドのプリペイド契約のみDigitel Mobile Philippinesが担当する。
PLDTブランドの固定通信用途の無線通信サービスはPLDTが直接的に事業を行い、LTE方式のみを運用している。
PLDTにはNTT DOCOMOが資本参加しており、NTT DOCOMOによる持分比率は8.56%である。
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