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香港特別行政区の5G向け周波数の割当先が決定



香港特別行政区の政府機関で電気通信分野の規制を司る通訊事務管理局(Communications Authority)は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の割当を完了した。

5G向け周波数は最初にミリ波(mmWave)の26GHz帯および28GHz帯を行政割当、その後にサブ6GHz帯の3.3GHz帯、3.5GHz帯、4.9GHz帯をそれぞれ個別に周波数オークションで割当を行い、すべての周波数の割当先が決まった。

香港特別行政区で移動体通信事業者(MNO)として携帯音声通信役務を提供する4社のみが5G向け周波数を確保したが、それぞれ確保できた周波数が異なる。

China Mobile Hong Kong (中國移動香港:CMHK)は3.3GHz帯、3.5GHz帯、4.9GHz帯、26GHz帯または28GHz帯、Hong Kong Telecommunications (HKT)は3.3GHz帯、3.5GHz帯、4.9GHz帯、28GHz帯、Hutchison Telephone (和記電話)は3.3GHz帯および3.5GHz帯、SmarTone Mobile Communications (數碼通電訊)は3.3GHz帯、3.5GHz帯、26GHz帯または28GHz帯を取得した。

具体的な周波数範囲は下記の通りとなり、以下からChina Mobile Hong KongはCMHK、Hong Kong Telecommunications (HKT)はHKT、Hutchison TelephoneはThree、SmarTone Mobile CommunicationsはSmarToneと表記する。

– 3.3GHz帯

3300.0~3330.0 MHz:Three
3330.0~3360.0 MHz:HKT
3360.0~3380.0 MHz:SmarTone
3380.0~3400.0 MHz:CMHK

– 3.5GHz帯

3400.0~3460.0 MHz:CMHK
3460.0~3510.0 MHz:HKT
3510.0~3560.0 MHz:SmarTone
3560.0~3600.0 MHz:Three

– 4.9GHz帯

4840.0~4880.0 MHz:CMHK
4880.0~4920.0 MHz:HKT

– 26GHz帯および28GHz帯

26550.0~26950.0 MHz:SmarTone
26950.0~27350.0 MHz:CMHK
27350.0~27750.0 MHz:HKT

なお、3.3GHz帯は世界的には3.5GHz帯と呼ばれる周波数範囲であるが、香港特別行政区では屋内のみで利用できる周波数を3.3GHz帯、屋内と屋外の両方で利用できる周波数を3.5GHz帯と区別している。

以下からは3.3GHz帯を区別する必要がないため、3.3GHz帯と3.5GHz帯をまとめて3.5GHz帯と表記する。

5Gの通信方式として標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用する場合、NR Bandは3.5GHz帯がn77またはn78を導入できる。

中国本土を含めて3.5GHz帯ではn78の採用が世界的に主流であるため、4社ともn78を採用する可能性が極めて高い。

4.9GHz帯はn79のほかに選択肢はない。

26GHz帯および28GHz帯はHKTがn257で確定しており、CMHKとSmarToneはn257またはn258を導入できる。

米国を除いたグローバルではミリ波でNR方式を商用化していないが、日本を含めたグローバルで28GHz帯はn257の採用が増加する見込みで、CMHKとSmarToneもn257を採用する可能性がある。

なお、4.9GHz帯は世界的には4.5GHz帯と呼ばれており、ミリ波は26GHz帯と呼ばれる周波数範囲と28GHz帯と呼ばれる周波数範囲にまたがって割当されている。

通訊事務管理局弁公室

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