中国でXiaomi Mi MIX 3 5Gを発売へ、中国移動5Gのみ対応の可能性も

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中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のNR/LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM端末「M1810E5GG」が2019年11月19日付けで工業和信息化部(Ministry of Industry and Information Technology：MIIT)の認証を通過した。

中国の政府機関で電気通信分野の規制を担う工業和信息化部の認証ではスペックの一部が公開されている。

OSにはAndroid 10 Versionを採用している。

通信方式はNR (TDD) 2500(n41) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/900(B8)/850(B5) MHz, LTE (TDD) 2600(B38)/2500(B41)/2300(B40)/1900(B39) MHz, W-CDMA 2100(I)/1900(II)/900(VIII)/850(V) MHz, TD-SCDMA 2000(B34) MHz, CDMA2000 800(BC0) MHz, GSM 1900/1800/900/850 MHzで認証を受けている。

LTEネットワーク上で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)を利用できる。

システムメモリの容量は6GBまたは8GBで、内蔵ストレージの容量は128GBまたは256GBとなる。

M1810E5GGはXiaomi Mi MIX 3 5Gの型番である。

Xiaomi Mi MIX 3 5Gはすでに大洋州、中東、欧州の一部の国で公式に販売しているが、中国では販売しておらず、試験用に利用するにとどまった。

Xiaomi Communicationsはグローバル向けにXiaomi Mi MIX 3 5Gを発表し、スイスを皮切りに複数の国で展開しているが、中国向けにはXiaomi Mi MIX 3 5Gを発表せず、5Gに対応したスマートフォンはXiaomi Mi MIX 3 5Gより後に発表したほかの機種を投入していた。

そのため、中国ではXiaomi Mi MIX 3 5Gの投入を見送る可能性も考えられたが、中国で販売するために必要な工業和信息化部の認証を通過したことで、中国でもXiaomi Mi MIX 3 5Gを発売する可能性が高まった。

ただ、中国向けのXiaomi Mi MIX 3 5Gはグローバル向けのXiaomi Mi MIX 3 5Gからスペックの一部が変更される模様である。

OSのバージョンはAndroid 10となり、システムメモリの容量は8GB、内蔵ストレージの容量は256GBが追加される。

第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に関しては、グローバル向けのXiaomi Mi MIX 3 5Gが対応するNR (TDD) 3500(n78) MHzでは認証を受けておらず、再認証を取得しないならば、中国向けのXiaomi Mi MIX 3 5GはNR (TDD) 2500(n41) MHzのみに対応することになる。

中国の移動体通信事業者(MNO)としてはChina Mobile (中国移動)として事業を行うChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)、China Unicom (中国聯通)として事業を行うChina United Network Communications (中国聯合網絡通信)、China Telecom (中国電信)がすでに5Gを商用化しているが、NR (TDD) 2500(n41) MHzはChina Mobile Communications Groupのみが採用する。

China Mobile Communications Groupは中国の移動体通信サービスの加入件数で約6割を占める最大手の移動体通信事業者で、China Mobile Communications Groupの5Gサービス向けに価格を抑えた5Gに対応したスマートフォンとしてXiaomi Mi MIX 3 5Gを投入する可能性も考えられる。

工業和信息化部