アイスランド当局、携帯電話事業者3社に5G周波数を割当
- 2020年03月23日
- 海外携帯電話
アイスランドの政府機関で電気通信分野の規制を司る郵便電気通信局(Post and Telecom Administration)は移動体通信事業者(MNO)に対して第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の割当を実施した。
郵便電気通信局はサブ6GHz帯の3.5GHz帯の4ブロックを5G向けに確保していたが、4ブロックのうち3ブロックを既存の移動体通信事業者に対して割当することを決めた。
対象の周波数はAブロックが3400~3500MHz、Bブロックが3500~3600MHz、Cブロックが3600~3700MHz、Dブロックが3700~3800MHzとなり、いずれも帯域幅は100MHz幅となる。
郵便電気通信局は協議の結果、BブロックをSiminn、CブロックをNova、DブロックをVodafoneブランドで展開するSynに割当することを決定し、Aブロックは改めて割当を行う計画という。
5G向け周波数の割当を受けた企業はいずれも既存のアイスランドの移動体通信事業者(MNO)である。
なお、SynはVodafoneブランドで展開しているが、英国のVodafone Groupとは資本関係がなく、Vodafone Groupと締結したブランドライセンス提携に基づきVodafoneブランドを使用している。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入する見込みで、NR BandはFR1のn77またはn78を導入できる。
これまでに欧州でNR方式を導入したすべての移動体通信事業者が3.5GHz帯を使用し、NR Bandはn78を採用しているため、アイスランドの移動体通信事業者各社もn78を採用する可能性が高い。
アイスランドの移動体通信事業者各社は5Gサービスを導入する具体的な時期は明らかにしていない。
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