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ドイツのVodafone GermanyがDSSで700MHz帯の5Gを導入



英国のVodafone Group Plcの完全子会社でドイツの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone GmbHは第5世代移動通信システム(5G)で700MHz帯の使用を開始した。

Vodafone GmbHは2019年7月17日より5GのNR方式に準拠した5Gサービスを提供しているが、当初より周波数は3.5GHz帯のみを使用していた。

2020年4月21日からは新たに5Gサービスで700MHz帯の使用も開始しており、農村部も含めて5Gサービスの提供エリアを大幅に拡大する計画である。

まずはドイツの一部地域に限定して2020年4月21日より700MHz帯を使用した5Gサービスの提供を開始しているが、2020年12月末までにドイツ全土の2,800ヶ所で8,000局を超える基地局を通じて700MHz帯を使用した5Gサービスを提供するという。

Vodafone GmbHは3.5GHz帯と比較して700MHz帯では1局あたりのカバーできる面積が5倍に達すると説明している。

ただ、700MHz帯は帯域幅が狭いため、5Gサービスでも3.5GHz帯では下りの通信速度は1Gbps前後を実現できるが、700MHz帯では200Mbps前後となる。

700MHz帯の5Gサービスに対応した機種としてスマートフォンと据置型無線LANルータを用意しており、スマートフォンが中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 Pro、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10およびXiaomi Mi 10 Lite 5G、据置型無線LANルータがHuawei Technologies製の第2世代の5G GigaCubeである。

Vodafone GmbHは5G向け周波数として2.1GHz帯の20MHz幅と3.5GHz帯の90MHz幅を取得しており、700MHz帯は第4世代移動通信システム(4G)向け周波数として取得した。

すでに700MHz帯では4GのLTE方式を運用しているが、スウェーデンのEricssonよりダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)に対応した基地局を調達しており、ダイナミックスペクトラムシェアリングを実装して700MHz帯でLTE方式とNR方式を運用する。

なお、NR方式の周波数はNR Bandとして定義されており、3.5GHz帯はn78で、700MHz帯はn28となる。

Vodafone (Germany)

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