米国のGCIが5Gサービスを開始、アラスカ州限定で提供
- 2020年04月26日
- 海外携帯電話
米国の移動体通信事業者(MNO)であるGCI Communicationは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年4月20日よりHometown 5Gとして5Gサービスの提供を開始している。
GCI Communicationは2019年6月に5Gサービスを2020年春に開始することを約束したが、その約束を実現するとして5Gサービスの商用化を案内しており、まずはアラスカ州の最大都市であるアンカレッジの中心部を提供エリアとする。
アンカレッジはすべての移動体通信事業者を通じて米国で最北端の5Gサービスの提供エリアとなり、2020年末にはアンカレッジのイーグル・リバーおよびガードウッドにもHometown 5Gの提供エリアを拡大する計画である。
Hometown 5Gに対応した機種としては3機種のスマートフォンを用意しており、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20、Samsung Galaxy S20+、Samsung Galaxy S20 Ultraを取り扱う。
2020年後半にはHometown 5Gに対応した機種を追加するという。
5Gの通信方式はNR方式で、LTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
5Gバンド5G NRと案内しており、600MHz帯、700MHz帯、850MHz帯、1.7GHz帯、1.9GHz帯をNR方式に順次転用する。
NR方式の周波数はNR Bandとして定義されており、600MHz帯はn71、700MHz帯はn12、850MHz帯はn5、1.7GHz帯はn66、1.9GHz帯はn2となる。
通信設備はスウェーデンのEricssonより調達したことが明らかにされている。
GCI Communicationはアラスカ州のみで事業を展開する地域限定の移動体通信事業者で、本拠を置くアラスカ州に注力することから5GサービスをHometown 5Gとして展開することになった。
なお、米国全土で事業を展開する移動体通信事業者としてはAT&T MobilityおよびVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipはアラスカ州でも事業を行うが、T-Mobile USAはアラスカ州で事業を展開していないため、GCI CommunicationとT-Mobile USAは相互に国内ローミング協定を締結して米国全土で携帯通信サービスを提供している。
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