Qualcomm Snapdragon 690 5G Mobile Platformを発表
- 2020年06月17日
- その他モバイル端末
米国のQualcommの完全子会社で米国のQualcomm Technologiesは携帯端末向けチップセット「Qualcomm Snapdragon 690 5G Mobile Platform」を発表した。
Qualcomm Snapdragon 6シリーズで最初の第5世代移動通信システム(5G)に対応したチップセットである。
スマートフォンをはじめとする中低価格帯の携帯端末向けで、8nmプロセス技術を採用する。
CPUは64bit対応でオクタコアのQualcomm Kryo 560 CPUで、動作周波数は最大2.0GHzとなっている。
GPUはQualcomm Adreno 619L GPU、DSPはQualcomm Hexagon 692 Processorを搭載する。
オンデバイスのディスプレイの解像度およびリフレッシュレートはFHD+で最大120Hz、QHDで最大60Hzとなる。
ISPはQualcomm Spectra 355L image signal processorを採用しており、画素数はシングルカメラでは最大で1億9,200万画素に対応できる。
Bluetoothおよび無線LANのサブシステムはQualcomm FastConnect 6200 Subsystemを搭載しており、Bluetooth 5.1およびWi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz)を使える。
急速充電はQualcomm Quick Charge 4+ technologyに対応する。
通信モデムはQualcomm Snapdragon X51 5G Modem-RF Systemが統合されている。
通信方式はNR/LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式に対応しており、5GのNR方式に対応することが分かる。
NR方式はサブ6GHz帯の周波数に対応し、サブ6GHz帯のFR1では最大で100MHz幅を利用できるほか、4×4 MIMOも利用できる。
通信速度は下り最大2.5Gbps/上り最大660Mbpsとなる。
スタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成、ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)にも対応が可能である。
また、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式はCBRSにも対応している。
Qualcomm Snapdragon 690 5G Mobile Platformを搭載した最初の商用の携帯端末は2020年後半に発売される予定である。
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