ブラジルのOi、携帯電話事業を売却へ
- 2020年06月29日
- 海外携帯電話
ブラジルの電気通信事業者であるOiは移動体通信事業を売却する計画を発表した。
経営再建を目指すOiは事業の再編に関する計画を発表しており、移動体通信事業を含めた多くの事業を売却する。
売却する事業は4部門に分けてそれぞれ異なる完全子会社に分離する計画で、4部門は移動体通信事業を含めたモバイル部門、タワー部門、データセンター部門、ファイバーインフラストラクチャ部門となる。
2020年第4四半期から入札を実施して2021年末までに売却の完了を目指すという。
売却する株式の割合と最低金額も公表しており、モバイル部門の会社は100%を150億ブラジルレアル(約3,024億4,260万円)以上、タワー部門の会社は100%を10億ブラジルレアル(約201億5,300万円)以上、データセンター部門の会社は100%を3億2,500万ブラジルレアル(約65億4,973万円)以上、ファイバーインフラストラクチャ部門の会社は最大51%を65億ブラジルレアル(約1,310億9,893万円)以上で売却する計画である。
Oiの移動体通信事業は主にブラジルの移動体通信事業者(MNO)であるOi Movelが手掛ける事業を指し、4部門のうち業績が比較的良好で規模が大きいことから最も価値が高く見積もられている。
OiはブラジルのTelemar Norte Lesteを通じてOi Movelを完全所有しており、実質的にOi Movelを売却することになる。
ブラジルでは地域限定で展開する小規模な移動体通信事業者も存在する中で、Oi Movelはブラジル全土で移動体通信事業を展開する主要な移動体通信事業者のひとつであり、すでに既存の複数のブラジルの移動体通信事業者が関心を示している模様である。
なお、Oiの国際事業としてはポルトガル語圏諸国共同体(CPLP)に加盟する国々で移動体通信事業に参画しており、東ティモール(ティモール・レステ)、アンゴラ、サントメ・プリンシペに参入している。
このうち、アンゴラからは撤退することがすでに決まっている。
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