ASUSが2020年Q2の業績を発表、スマホ事業は赤字
- 2020年08月14日
- Android関連
台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)は2020年第2四半期の業績を発表した。
2020年6月30日に終了した3ヶ月間となる2020年第2四半期の連結売上高は前年同期比19.4%増の850億7,000万台湾ドル(約3,092億4,762万円)、当期純利益は前年同期比216.4%増の53億1,500万台湾ドル(約193億2,116万円)となった。
業績の発表に伴い事業別の業績も公表しており、スマートフォン事業の業績が開示されている。
2020年第2四半期のスマートフォン事業の売上高は前年同期比76.6%減の13億6,300万台湾ドル(約49億4,105万円)、当期純損失は前年同期比57.9%減の4億6,100万台湾ドル(約16億7,578万円)である。
スマートフォン事業は連結売上高のうち前年同期比6.3ポイント減の1.6%を占めるにとどまり、スマートフォン事業が占める比率は大幅に低下した。
当初よりASUSTeK Computerにとってスマートフォン事業は中心的な事業ではないが、ASUSTeK Computerの各種事業の中でもスマートフォン事業は存在感を失いつつある。
2020年第2四半期もスマートフォン事業は赤字を記録したが、前年同期比で赤字幅は縮小したことになる。
ASUSTeK Computerはスマートフォン事業の不振を受けて、2019年上半期にスマートフォン事業の再編を完了しており、ゲーマーおよびエキスパートユーザーに焦点を当てたスマートフォンに注力する方針を採った。
新たな方針では中低価格帯のスマートフォンの新規開発を終了し、高価格帯のスマートフォンに集中することになり、スマートフォンの販売台数は大幅に減少している。
2020年第2四半期の取り組みとしてスマートフォン事業では新製品の発表や発売はなく、2020年第3四半期にROG Phone 3とROG Phone 3 Strix Editionを発表および発売した。
ROG Phone 3とROG Phone 3 Strix EditionはゲーミングブランドのROGを冠するゲーマーに焦点を当てたハイスペックなスマートフォンで、ASUSTeK Computerにとっては初めての第5世代移動通信システム(5G)に対応したスマートフォンとなる。
また、ASUS ZenFone 7とASUS ZenFone 7 Proと思われる型番が認証機関に登場しており、ASUSTeK Computerは2020年第3四半期中にASUS ZenFone 7とASUS ZenFone 7 Proを発表および発売する可能性がある。
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