タイ最大手のAIS、5G NRのSA構成をタイ全土で導入
- 2020年08月20日
- 海外携帯電話
タイの移動体通信事業者(MNO)でAISとして展開するAdvanced Wireless Network (AWN)は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式のスタンドアローン(SA)構成をタイ全土で導入したことが分かった。
Advanced Wireless Networkは2020年3月2日よりNR方式に準拠した5Gサービスを提供しているが、当初は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきた。
SA構成は5Gサービスの提供を開始後に首都・バンコク都とその郊外、チョンブリー県、ラヨーン県、チャチェンサオ県を含む東部経済回廊(EEC)で順次導入していたが、2020年8月中に1都76県のすべてでSA構成を導入したという。
5Gサービスに対応した端末として複数のスマートフォンと据置型無線LANルータを取り扱うが、SA構成に対応した端末は一部のスマートフォンに限られ、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 ProおよびHUAWEI P40 Pro+では自動的にSA構成を利用できる。
Advanced Wireless Networkは5G向け周波数としてサブ6GHz帯では700MHz帯および2.5GHz帯、ミリ波(mmWave)では26GHz帯を取得した。
まずは2.5GHz帯の使用を開始しており、NR BandはFR1のn41となるため、SA構成はn41で導入したことになる。
通信設備はHuawei Technologiesより調達している。
なお、Advanced Wireless NetworkはタイのAdvanced Info Service (AIS)の子会社で、加入件数を基準としてタイの移動体通信事業者では最大手である。
Advanced Wireless Networkはタイで最初に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者で、また東南アジアで最初に携帯通信用途の5Gサービスを商用化した移動体通信事業者でもあるが、さらに東南アジアで最初にSA構成を導入した移動体通信事業者となった。
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