デンマークのTDC NETが5Gサービスを商用化、デンマーク初の5Gに
- 2020年09月07日
- 海外携帯電話
デンマークの移動体通信事業者(MNO)であるTDC NETは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年9月7日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスの提供エリアはデンマーク全土となり、人口カバー率は2020年9月末までに80%、2020年12月末までに90%に拡大する計画である。
スウェーデンのEricssonと協力して5Gサービスを導入しており、Ericssonの5G基地局とソリューションを使用して2019年10月に初めて商用環境で5Gネットワークを構築し、5Gサービスの商用化が近づくにつれて5G基地局の設置のペースを加速してきた。
1日当たり35局、1週間当たり100局以上のペースまで加速し、すでにデンマーク全土で約3,000局の5G基地局を設置しており、当初の計画より3ヶ月ほど前倒しのペースという。
5Gサービスに対応した料金プランは個人顧客向けに2種類、法人顧客向けに2種類を用意しており、合計で4種類を用意することになる。
5Gサービスに対応した端末としてスマートフォンと据置型無線LANルータを販売しており、スマートフォンは中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40、HUAWEI P40 Pro、HUAWEI P40 lite 5G、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20、Samsung Galaxy S20+、Samsung Galaxy S20 Ultra、Samsung Galaxy Z Flip 5G、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 1 II、据置型無線LANルータはHuawei Technologies製のHUAWEI 5G CPE Pro 2の取り扱いを開始している。
また、スマートフォンはフィンランドのHMD Global製のNokia 8.3 5G、米国のMotorola Mobility製のmotorola edgeおよびmoto g 5G plus、中国のOnePlus Technology (Shenzhen) (深圳市万普拉斯科技)製のOnePlus 8およびOnePlus 8 Pro、Samsung Galaxy Note20、Samsung Galaxy Note20 Ultra、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 5 IIも2020年9月から2020年10月にかけて順次発売する予定である。
5Gの通信方式はNR方式を採用しており、周波数は700MHz帯を使用する。
700MHz帯は帯域幅が15MHz幅*2にとどまるため、通信速度は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と大きく変わらないが、屋内を含めてカバレッジの拡大に有利という。
デンマークの政府機関であるデンマークエネルギー庁(Danish Energy Agency)は2020年末までに広い帯域幅を確保できる3.5GHz帯の割当を実施する計画で、3.5GHz帯の割当を受ければ高速通信の提供が可能となる見込み。
ただ、TDC NETは5Gの試験用に割当を受けた3.5GHz帯を商用で使用する許可を受けており、首都・コペンハーゲン、オーフス、オーデンセ、ヘルシングエーアの中心部では試験用に割当を受けた3.5GHz帯を使用し、提供エリアは限定的ながら高速通信を提供している。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、3.5GHz帯がFR1のn78である。
TDC NETはデンマークで初めて5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。
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