KDDIとSoftBankのn28に対応したNokia製の基地局が技適通過、5G JAPANでも使用か
- 2020年12月09日
- KDDI-総合, SoftBank-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
フィンランドのNokia Solutions and Networks製の基地局「ASAHPE-120-G10」が2020年11月6日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は001-A17208。
申請者はNokia Solutions and Networksの日本法人であるNokia Solutions and Networks Japanである。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の33に規定する特定無線設備で、FDD-5G-NR用基地局に該当する。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応した基地局と分かる。
工事設計認証で通過した中心周波数と帯域幅は778MHzで10MHz幅および798MHzで10MHz幅となり、前者はKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、後者はeAccessが割当を受けた700MHz帯の周波数となる。
いずれも3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画(3.9G等普及の開設計画)の認定に伴い割当を受けた。
3.9G等普及の開設計画の認定後にeAccessはYmobileに社名を変更し、さらにSoftBank Mobileを存続会社、Ymobileを消滅会社とする吸収合併方式に伴い解散しており、Ymobileの権利義務を承継したSoftBank MobileはSoftBankに社名を変更したため、eAccessが割当を受けた周波数はSoftBankが保有および使用している。
すでにKDDIおよびOkinawa Cellular TelephoneとSoftBankは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用しているが、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは2020年10月9日付け、SoftBankは2020年10月23日付けで総務省より3.9G等普及の開設計画の変更の認定を受けており、700MHz帯でNR方式の導入が決まった。
なお、700MHz帯はLTE BandがBand 28で、NR BandがFR1のn28である。
KDDIとSoftBankは折半出資合弁会社の5G JAPANを設立しており、5G JAPANを通じて5Gの地方展開および基地局の相互利用を推進することが分かっている。
2020年11月6日付けで工事設計認証を取得したNokia Solutions and Networks製の基地局はKDDIおよびOkinawa Cellular TelephoneとSoftBankが導入するn28の周波数に対応することになるため、5G JAPANを通じた5Gの共同整備でも使用すると思われる。
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