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タイのdtacが5G向け700MHz帯の使用を開始、まずは4Gを導入



タイの移動体通信事業者(MNO)であるdtac TriNetは700MHz帯の使用を開始した。

dtac TriNetは2020年12月24日にタイの政府機関で電気通信分野の規制を担う国家放送通信委員会(National Broadcasting Telecommunications Commission:NBTC)より700MHz帯の免許を受領したため、同日より700MHz帯を運用することになった。

700MHz帯は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数として10MHz幅*2を取得したが、まずは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入している。

対象の周波数範囲は713~723MHzおよび768~778MHzで、LTE BandはBand 28である。

将来的に周波数を動的に共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装して5GのNR方式も導入する計画で、NR BandはFR1のn28となる。

700MHz帯は一部を地上アナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送で使用しているが、地上アナログテレビ放送の終了と地上デジタルテレビ放送の周波数の移行に伴い携帯通信で使用が可能となった。

当初の計画では700MHz帯の再編は南部で2020年9月上旬から2020年10月上旬、首都・バンコク都とその周辺地域で2020年10月上旬、北部で2020年10月上旬から2020年11月上旬、東北部で2020年11月中旬から2020年12月下旬、バンコク都とその周辺地域を除いた中央部と東部で2020年12月上旬から2020年12月下旬までに実施し、タイ全土で2021年1月15日より一斉に携帯通信で使用を認める方針を示していた。

ただ、携帯通信では前倒しで700MHz帯の使用を認めることになり、まずは700MHz帯の再編が完了した南部、バンコク都とその周辺地域、北部、東北部で700MHz帯を運用できる。

タイの移動体通信事業者としてはdtac TriNetのほかにAdvanced Wireless Network、True Move H Universal Communication、CAT Telecomも5G向け周波数として700MHz帯を取得している。

dtac TriNetが最初に700MHz帯の使用を開始したが、他社も700MHz帯の使用を順次開始することが決まっている。

なお、CAT TelecomはTOTと統合してNational Telecomとして事業を開始する予定で、700MHz帯はNational Telecomとして使用を開始する見込みである。

dtac

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