サムスン電子、2020年Q4の業績を発表
- 2021年01月31日
- Android関連
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は2020年第4四半期の業績を発表した。
2020年12月31日に終了した3ヶ月間となる2020年第4四半期の連結売上高は前年同期比2.8%増の61兆5,500億韓国ウォン(約5兆7,391億円)、当期純利益は前年同期比26.4%増の6兆6,100億韓国ウォン(約6,163億円)となった。
業績の発表に伴い事業部門別の業績も公開している。
スマートフォンをはじめとする携帯端末事業および無線装置をはじめとする基地局事業を担当するIT&Mobile Communications (IM)部門の2020年第4四半期の業績も判明した。
Samsung Electronicsの業績報告ではIT&Mobile Communications部門のうち携帯端末事業は無線事業、基地局事業はネットワーク事業として分類されているため、事業部門別の業績に関してはSamsung Electronicsと同様の表記を採用する。
IT&Mobile Communications部門の売上高は前年同期比10.5%減の22兆3,400億韓国ウォン(約2兆828億円)、このうち無線事業は前年同期比10.8%減の21兆4,600億韓国ウォン(約2兆16億円)となった。
無線事業はIT&Mobile Communications部門のうち96.1%とほとんどを占めており、ネットワーク事業は依然として規模が小さい。
また、IT&Mobile Communications部門はSamsung Electronicsの全体の36.3%を占めており、無線事業は全体の34.9%、ネットワーク事業は全体の1.4%と分かる。
Samsung Electronicsの業績報告における部門区分を基準として、IT&Mobile Communications部門は半導体事業やディスプレイパネル事業を担当するDevice Solutions (DS)部門に次いで2番目に大きい規模となる。
ただ、2020年第3四半期はIT&Mobile Communications部門が最大の規模で、IT&Mobile CommunicationsとDevice Solutionsは概ね同等の規模を有するSamsung Electronicsの主力事業と言える。
IT&Mobile Communications部門の営業利益は前年同期比4.0%減の2兆4,200億韓国ウォン(約2,257億円)となった。
前年同期比で業績が低下したIT&Mobile Communications部門であるが、背景として主に無線事業で年末にスマートフォン市場の競争が激化したほか、マーケティング費用の増加が影響したという。
ネットワーク事業は小規模であるため、全体への貢献度は低い状況にとどまるが、韓国では第5世代移動通信システム(5G)の基地局、韓国以外では北米を中心に5Gおよび第4世代移動通信システム(4G)の基地局を堅調に販売した。
2021年第1四半期の展望にも言及しており、2021年上半期のフラッグシップのスマートフォンとして展開するSamsung Galaxy S21シリーズのスマートフォンを早期に発売するほか、中低価格帯のスマートフォンのラインナップを拡大することで、無線事業は業績の改善が期待できると説明している。
ネットワーク事業は国際展開を強化する方針で、日本や北米を中心に事業規模の拡大を継続するという。
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