豪州のTelstra、キャリアショップ全店舗を直営店に
- 2021年02月13日
- 海外携帯電話
豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraはすべてのTelstra Storeを直営店に移行する計画を発表した。
Telstraは同社のブランドを掲げた小売店をTelstra Storeとして豪州全土で展開しており、Telstra StoreにはTelstraが自ら運営する直営店と、Telstraとライセンス契約を締結した外部企業が運営する代理店が存在する。
豪州全土でTelstra Storeの店舗数は330店舗に達するが、そのうちTelstraが運営する直営店は60店舗、豪州のVita Groupが運営する代理店は104店舗、その他の外部企業が運営する代理店は166店舗となり、直営店は20%未満にとどまる。
なお、Vita GroupはTelstraよりマスター・ライセンス・ディーラーの認定を受けた唯一の企業で、最も多くのTelstra Storeの運営を担っている。
Telstraは2021年2月11日に開催した2021会計年度上半期の業績説明会でTelstra Storeのアップデートに関して発表し、豪州全土のすべてのTelstra Storeを直営店に移行する方針で、顧客の需要に一貫して対応するための柔軟性を高めると表明した。
TelstraはVita Groupを含めたTelstra Storeを運営する外部企業に計画を通知し、協議と直営店に移行する手続きなどは数ヶ月のうちに進展する見込みという。
Telstraではオンラインを通じた製品の購入や各種手続きなどの割合が高まっている。
例えば、データ通信量の確認や各種支払いなどの手続きは2019年には約43%がオンラインで実施していたが、昨今の状況も影響して2021年にはオンラインで実施する割合が70%以上に上昇している。
このように顧客の行動に変化が生じる中で、Telstra Storeにも迅速かつ柔軟に変化する能力が求められる。
TelstraはすべてのTelstra Storeで一貫して同じ水準のサービスを提供できるよう整備する必要があると認識しており、すべてのTelstra Storeを直営店に移行して運営の方針などを迅速に反映するための体制を構築する。
代理店で勤務する従業員に関しては直営店に移行後も大多数の雇用を維持する方針である。
すべてのTelstra Storeを直営店に移行する具体的な時期や目標はいずれも公表しておらず、進展があれば業績説明会などで案内すると思われる。
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