米Verizon、約250万台のモバイルWi-Fiルータを無償交換
- 2021年04月13日
- 海外携帯電話
米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipは米国のFranklin Wireless製のモバイル無線LANルータ「Verizon Ellipsis Jetpack MHS900L」の無償交換を開始したことが分かった。
米国の政府機関である消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission:CPSC)、Cellco Partnership、Franklin Wirelessがそれぞれ案内を掲載した。
Verizon Ellipsis Jetpack MHS900LはCellco PartnershipがVerizon Wirelessのラインナップで展開するオリジナルのモバイルWi-Fiルータである。
リチウムイオン電池が過熱する事象が報告されており、販売元であるCellco Partnershipは販売を停止すると同時に2021年4月8日より無償交換の手続きを開始している。
2021年4月8日までに15件の報告を把握しており、15件には6件の発火に伴う床などを焼損した事象も含まれている。
無償交換の対象となる詳細な型番はMHS900L、MHS900LS、MHS900LPPの3種類で、ポストペイド回線向けやプリペイド回線向けなど販売方法によって詳細な型番が異なる。
販売業者はCellco Partnership、輸入業者はFranklin Wireless、製造場所は台湾またはベトナムとなっている。
すべての型番を合計して約250万台が対象となり、全米のVerizon Wirelessの取扱店を通じて2017年4月から2021年3月にかけて50米ドル(約5,500円)から150米ドル(約16,000円)で販売したほか、全米の一部の学校でも配布していた。
Verizon Wirelessの取扱店で購入した場合はCellco Partnershipから安全に返送するための返信用封筒と交換用端末を受け取るよう求めている。
学校で配布を受けた場合は学校に連絡する必要がある。
安全を確保するために2回にわたりソフトウェアのアップデートを提供しており、1回目のソフトウェアのアップデートを適用するとディスプレイのスクロール画面に識別番号を表示して無償交換の手続きを円滑化するという。
2回目のソフトウェアのアップデートを適用すると電源が入った状態では充電できないように制御する。
また、安全を確保するための使用方法および保管方法も案内しており、充電する場合は同梱品の充電器をはじめとした正規品の充電器を使用すること、使用していないときは電源を切って充電器から取り外すこと、床や机など頑丈な面に保管すること、使用中は常温を保つこと、水気や衝撃を回避して使用または保管することなどを求めている。
Cellco Partnershipは無償交換を受けて声明を発表しており、顧客の安全が最優先事項で、発生した状況を深刻に受け止めているという。
原因を特定してすべての顧客に交換用端末を提供するよう努めると表明した。
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