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韓国のSK Telecomが会社分割、社名変更へ



韓国の最大手の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecomは会社分割を実施する計画を発表した。

SK Telecomが展開する通信事業と新成長事業を分離することで、各社が各事業に適した経営構造を整備し、将来の成長の加速を図るという。

通信事業はSK Telecomが継続し、新成長事業を新設会社に移管する方針を示している。

会社分割は人的分割で行う計画で、具体的な時期までは確定していないが、SK Telecomの理事会や株主総会における承認など必要な諸手続きを経て2021年中に完了する予定である。

通信事業を継続するSK TelecomはAI & Digital Infra会社として成長を目指す。

通信事業には移動体通信事業者として展開する携帯通信事業のほかに、子会社で韓国のSK broadbandが展開する固定通信事業も含まれている。

携帯通信事業を主軸として第5世代移動通信システム(5G)で先導し、AI (人工知能)やデジタルなどに関する新事業の拡大も図る。

なお、2020年第4四半期末時点でSK Telecomは韓国における携帯通信サービスおよび5Gの加入件数で1位を維持している。

2021年2月には5Gの加入件数が約635万件で、占有率が約46.5%に達したという。

SK broadbandに関しては引き続きSK Telecomが所有することになる。

新成長事業を承継する新設会社はICT投資専門会社として成長を目指す。

新成長事業にはSK Telecomの関連会社で韓国のSK hynixを中心として展開する半導体事業、メディアや電子商取引などのNew ICT事業が含まれている。

半導体事業では半導体関連事業を展開する各社に対する投資を活発化し、New ICT事業では生活全般を向上できるサービスを提供するライフプラットフォーム事業者としての確立を図る。

SK hynix、SK Telecomの子会社である韓国のT Map Mobilityおよび韓国の11Streetに関する権利義務は新設会社が承継することになる。

新設会社の社名は決定していない。

また、SK Telecomは未来志向的な新社名を準備しているという。

新体制の発足に合わせてSK Telecomは1997年3月から使用している社名を変更することが事実上確定した。

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