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スイスのSwisscomが2Gを停波



スイスの移動体通信事業者(MNO)であるSwisscom (Switzerland)は第2世代移動通信システム(2G)の停波を完了したと発表した。

Swisscom (Switzerland)の報道発表資料によると2021年4月中旬に2Gの停波を完了したという。

2021年4月14日付けの報道発表資料で言及しているため、2021年4月14日までには2Gの停波を完了したことが分かる。

Swisscom (Switzerland)は1993年に2Gを商用化したため、約28年にわたり2Gを提供してきたことになる。

2Gの通信方式としてはGSM方式を導入したが、その後に第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入しており、特に4Gの普及が進行したことで、2Gの需要は大幅に低下していた。

2020年12月末には2Gのトラヒックは全体の0.03%未満まで低下したことも公表している。

Swisscom (Switzerland)はスイス全土で3G、4G、5Gを提供しているため、2Gの停波を完了後も提供エリアには問題なく、Swisscom (Switzerland)の顧客はスイス全土で高音質な音声通話と高速なデータ通信を利用できると強調した。

また、M2M用途ではLTE方式のIoT向け規格であるNB-IoTおよびLTE-Mを導入しているため、用途に応じてNB-IoTまたはLTE-Mを選択できる。

2Gの停波に伴い2Gで使用していた周波数は4Gおよび5Gで利用する計画という。

Swisscom (Switzerland)は早期に5Gを導入しており、世界で5番目、欧州では1番目に5Gを商用化した移動体通信事業者である。

5Gの導入当初は3.5GHz帯の周波数を使用していたが、新たに2.1GHz帯の周波数も5Gで使用を開始した。

3.5GHz帯では下りの通信速度は最大2Gbpsに達し、高速大容量通信を実現できるため、5G+や5G-fastと呼称している。

一方、2.1GHz帯では下りの通信速度は最大1Gbpsにとどまるが、カバレッジの確保に貢献しており、スイス全土で人口カバー率は96%に達するという。

NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78、2.1GHz帯がFR1のn1となる。

Swisscom (Switzerland)はノンスタンドアローン(NSA)構成でNR方式を運用しているが、将来的にスタンドアローン(SA)構成を導入時はTDDのn78では実装が容易ではない低遅延などの機能もFDDのn1では実現が期待できる。

なお、5Gの導入初期にSwisscom (Switzerland)が発売した5Gのスマートフォンはn1に対応していない。

n1に対応していない5Gのスマートフォンでは5Gの提供エリアで高速大容量通信を利用できるが、5Gの提供エリアは限定的となる。

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