パプアニューギニアのDigitecがGSMAに加盟、MNOとして新規参入へ
- 2021年05月23日
- 海外携帯電話
パプアニューギニアで移動体通信事業者(MNO)として新規参入する計画のDigitec Communicationsは携帯電話関連の業界団体であるGSM Association (GSMA)に加盟したことが分かった。
GSMAには移動体通信事業者が中心となるOperator Memberとして加盟した。
Operator MemberとしてGSMAに加盟したパプアニューギニアの事業体はDigitec Communicationsが3社目となる。
GSMAではVodafoneのロゴを掲載しており、Vodafoneとして事業を行うことも明記している。
英国のVodafone Groupの関係会社ではないため、Vodafone Groupと締結したブランドライセンス契約に基づきVodafoneのロゴを使用することになる。
Digitec Communicationsは2018年7月に設立されており、フィジーのAmalgamated Telecom Holdingsの子会社である。
パプアニューギニアで移動体通信事業者として携帯通信事業を行うための免許を保有する。
具体的な商用化の時期は公表していないが、2021年末までに移動体通信事業者として新規参入する見込み。
Amalgamated Telecom Holdingsは2018年12月7日に完全子会社としてシンガポールのATH International Ventureを設立し、2019年1月1日にATH International Ventureを通じてDigitec Communicationsを子会社化した。
Digitec Communicationsに対するAmalgamated Telecom Holdingsの持分比率は70%で、ほかにDigitec Communicationsには豪州のAustel Investmentも出資している。
Amalgamated Telecom Holdingsはフィジーの政府系持株会社で、フィジー国立準備基金(Fiji National Provident Fund:FNPF)が72.3%、フィジー政府が17.3%を保有する。
子会社を通じて大洋州の複数の国と地域で移動体通信事業者として携帯通信事業を展開しており、すでにフィジー、キリバス、バヌアツ、サモア、米領サモア(東サモア)、クック諸島で携帯通信事業を行う。
なお、フィジーではVodafone Fiji、キリバスではAmalgamated Telecom Holdings (Kiribati)、バヌアツではTelecom Vanuatu、サモアではBluesky Samoa、米領サモアではAST Telecom、クック諸島ではTelecom Cook Islandsが携帯通信事業を行う事業会社となっている。
米領サモアではBlueskyとして展開しているが、フィジー、キリバス、バヌアツ、サモア、クック諸島ではVodafoneとして展開しており、6番目の国および地域として新規参入するパプアニューギニアもフィジー、キリバス、バヌアツ、サモア、クック諸島と同様にVodafoneとして展開することになる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。