エストニアのTelia Eestiが2023年末までに3Gを終了へ
- 2021年06月12日
- 海外携帯電話
スウェーデンのTelia Companyの完全子会社でエストニアの移動体通信事業者(MNO)であるTelia Eestiは第3世代移動通信システム(3G)を2023年末までに終了することが分かった。
Telia Eestiは3Gを終了するための準備を開始したと案内した。
2023年末までに3Gを終了する計画を公表しており、まずは3Gの終了に伴い影響を受けるすべての顧客に情報を共有すると説明している。
エストニアでは第4世代移動通信システム(4G)に対応したスマートフォンなど携帯端末が普及し、3Gを使用した音声通話およびデータ通信の需要は低下が続いている状況である。
音声通話の50%以上が4GのLTE方式で音声通話を行うVoLTE (Voice over LTE)を使用しており、Telia Eestiのネットワークを使用する携帯端末のうちVoLTEに対応した携帯端末は50%を超えている。
4Gの普及に加えて第5世代移動通信システム(5G)も導入しており、5GのNR方式に対応した基地局は約500局を開設した。
すでに数千の顧客が5Gに加入して4Gおよび5Gへの移行も進んでおり、3Gを使用したデータ通信は全体のわずか約1%にとどまる。
そのため、3Gを引退させるときが来たと説明している。
エストニアでは顧客に5Gを提供する唯一の移動体通信事業者で、また3Gの終了に向けて始動した最初の移動体通信事業者になるという。
3Gを終了後も第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式は提供を継続する。
Telia Eestiは3Gの終了に伴い3Gで使用する周波数を4Gおよび5Gで使用する計画である。
3G、4G、5Gではいずれも2.1GHz帯の周波数を使用している。
2.1GHz帯の帯域幅は15MHz幅*2を保有しており、当初は3GとしてW-CDMA方式を導入したが、10MHz幅*2をLTE方式に転用した。
さらにLTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装して2.1GHz帯でNR方式も導入することになった。
5Gを商用化した当初よりW-CDMA方式の運用を終了後はLTE方式およびNR方式の帯域幅を15MHz幅*2に拡張する計画を発表していた。
5Gを商用化した時点でW-CDMA方式の運用を終了する時期は公表していなかったが、2023年末までに3Gの終了に伴いW-CDMA方式の運用を終了することになる。
なお、5Gは2020年11月10日に商用化した。
通信設備はスウェーデンのEricssonより調達している。
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