楽天グループ、Altiostar Networksを完全子会社化
- 2021年08月04日
- Rakuten-総合
Rakuten Group (楽天グループ)は米国(アメリカ)のAltiostar Networksを完全子会社化すると発表した。
Altiostar NetworksはRakuten Groupの持分法適用関連会社であるが、Rakuten Groupの完全子会社で米国のRakuten USAを通じて株式を追加で取得して完全子会社化する。
2021年第3四半期のうちに完全子会社化を完了する予定である。
Rakuten GroupによるAltiostar Networksに対する初期出資は米国の政府機関である対米外国投資委員会(Committee on Foreign Investment in the United States)による承認に伴い2019年5月に完了した。
出資比率は50%を超えていたが、Rakuten GroupがAltiostar Networksの重要な意思決定機関である取締役会を支配しておらず、子会社には該当しないと判断していた。
そのため、子会社ではなく持分法適用関連会社と位置付けていたが、完全子会社化することになった。
Altiostar Networksは2011年に設立された。
米国のマサチューセッツ州に本社が所在し、企業価値は10億米ドル(約1,090億9,700万円)としている。
主要事業は第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)に対応した仮想化されたオープンな無線アクセスネットワーク(オープンvRAN)ソリューションの提供となる。
オープンインターフェイスへの対応やベースバンドユニット(BBU)の仮想化によって、ハードウェアとソフトウェアを分離させたマルチベンダ制のモバイルネットワークを構築できる。
オープンな無線アクセスネットワーク(RAN)を推進する団体であるO-RAN Allianceで策定されたO-RANの技術仕様に準拠したソリューションはRakuten Groupの完全子会社で移動体通信事業者(MNO)のRakuten Mobile (楽天モバイル)をはじめとして、グローバルで採用の実績がある。
グローバルで事業を拡大しており、すでにインドの移動体通信事業者であるBharti Airtel、スペインを含めた欧州や中南米で子会社を通じて移動体通信事業者として展開するスペインのTelefonica、米国の仮想移動体通信事業者(MVNO)で移動体通信事業者として新規参入する予定のDISH Wirelessにもサービスを提供している。
Rakuten Mobileが開発する完全仮想化されたクラウドネイティブなモバイルネットワークを低廉かつ迅速に構築および展開できるプラットフォームであるRakuten Communications Platform (RCP)にはオープンvRANネットワーク機能に関するソフトウェアを供給する。
Rakuten GroupはAltiostar Networksと連携を強化し、世界の携帯通信業界に向けて仮想化されたモバイルネットワークの導入を加速させる計画である。
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