LGエレクトロニクスがiPhoneの販売を開始、スマホ事業の撤退で
- 2021年08月16日
- Apple関連
韓国のLG Electronics (LG電子)は米国のAppleが開発および供給する製品の販売を開始した。
LG Electronicsは完全子会社で韓国のHiplazaが運営するLG電子 BEST SHOPの一部店舗で2021年8月16日より正規代理店としてApple製品を取り扱っている。
Hiplazaは電子機器の卸売および小売を主要事業としており、実質的にLG Electronicsの小売部門として機能している。
LG電子 BEST SHOPは韓国全土で約400店舗を展開しているが、まずは約40%に相当する156店舗でApple製品の販売を開始した。
Apple製のスマートフォン、タブレット、スマートウォッチが取り扱う対象となる。
具体的な機種はスマートフォンがiPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPhone SE(第2世代)の5機種、タブレットがiPad(第8世代)、11インチiPad Pro(第3世代)、12.9インチiPad Pro(第5世代)、iPad Air(第4世代)の4機種、スマートウォッチがApple Watch Series 6およびApple Watch SEの2機種である。
韓国では携帯端末メーカーと全国移動通信流通協会が2018年5月に移動通信販売業大・中小企業相生協約を締結し、携帯端末メーカーとしてはLG Electronicsと韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が参加した。
携帯端末メーカーは自社で製造または供給した携帯端末に限り自社の店舗で販売できると規定しているため、LG ElectronicsおよびSamsung Electronicsは自社の販売店では自社製の携帯端末に限り販売できる。
しかし、LG Electronicsは2021年7月31日付けでスマートフォンなどの携帯端末事業を担当するMC (Mobile Communications)事業本部の営業を終了し、同日をもって携帯端末事業を正式に閉鎖した。
LG Electronicsは携帯端末事業の終了を目前にして2021年7月28日に全国移動通信流通協会と携帯端末事業の終了を反映した内容で通信機器販売業大・中小協約を締結しており、LG Electronicsが製造しない携帯端末を販売することが可能となっていた。
もはやLG Electronicsは携帯端末メーカーではないため、iPhone、iPad、Apple Watchの取り扱いが実現することになった。
LG Electronics製の携帯端末を担当した人員や場所を活用してApple製の携帯端末を販売する。
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