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サウジアラビアで国内ローミングを開始、まずはZain KSAが提供



サウジアラビアの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信情報技術委員会(Communications and Information Technology Commission:CITC)はサウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)がサウジアラビア全土を対象として国内ローミングの提供を開始すると発表した。

通信情報技術委員会が主導してサウジアラビアの移動体通信事業者でZainとして事業を行うMobile Telecommunication Company Saudi Arabia、stcとして事業を行うSaudi Telecom Company、Mobilyとして事業を行うEtihad Etisalat Companyがサウジアラビア全土で国内ローミングを提供するための協定を締結したという。

広大な面積を誇るサウジアラビアでは国土の大部分が砂漠地域となっている。

遠隔地の村や砂漠地域で効率的に携帯通信サービスを提供する目的で国内ローミングを導入することになった。

国内ローミングの提供を開始後は国内ローミングの対象の地域で契約中の移動体通信事業者が圏外であれば、ほかの利用できる移動体通信事業者のネットワークに接続することになる。

国内ローミングでは音声通話、SMS、データ通信を提供する。

利用には追加料金は発生しない。

2021年12月末までに147の行政区域で約21,000の村および砂漠地域が国内ローミングの対象となる予定で、500万人以上が恩恵を受けることができるという。

まずはMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaが自社の加入者に対して国内ローミングの提供を開始した。

初期の段階ではサウジアラビアの南部に位置するアシール州で国内ローミングを提供しており、国内ローミングを利用できる地域は順次拡大する予定である。

Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaはサウジアラビア政府の意向に応じてサウジアラビア全土で高品質な携帯通信サービスを提供することで、サウジアラビア全土において人々の生活の向上に貢献できると表明している。

ほかのサウジアラビアの移動体通信事業者も国内ローミングの提供を順次開始する予定であるが、詳細な時期は発表していない。

なお、サウジアラビアではすべての移動体通信事業者が第2世代移動通信システム(2G)、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、第5世代移動通信システム(5G)を導入した。

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