NTTドコモがローカル5G向け基地局の工事設計認証を取得
- 2022年01月29日
- docomo-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
NTT DOCOMOが申請した基地局「BS3201形BDEEX(N)RU4001形47L4CSRU(SS)-4.7G基地局装置」が2021年8月19日および2021年11月18日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号はいずれも001-A18162である。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備で、サブ6GHz帯のTDDの5G-NR用基地局に該当する。
そのため、第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に対応した基地局となることが分かる。
工事設計認証を受けた型式に含まれる括弧内のメーカー略号からベンダを推測できる。
デジタル信号処理部であるBDEがN、スモールセル向け小型低出力張出し無線装置であるSRUがSSであるため、BDEがNEC Corporation (日本電気)、SRUが韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)を意味すると思われる。
帯域幅は100MHz幅で、中心周波数は4.65GHz、4.75GHz、4.84998GHz、出力は1.1536~9.1635Wとなっている。
周波数はサブ6GHz帯の4.7GHz帯に対応しており、周波数範囲は4600~4700MHz、4700~4800MHz、4800~4900MHzで動作する。
ただ、NTT DOCOMOが総務省より5Gの導入のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた4.7GHz帯は4500~4600MHzで、工事設計認証を受けた4600~4900MHzは総務省がローカル5Gに割当した周波数となる。
申請者はNTT DOCOMOであるが、NTT DOCOMOが移動体通信事業者(MNO)として運用する商用の5G向け基地局ではなく、ローカル5G向けに開発した基地局と考えられる。
NTT DOCOMOはローカル5Gの免許人にはならないが、ローカル5G構築支援を法人向け事業として展開している。
業務の内容には物品の調達も含まれているため、NTT DOCOMOが開発したローカル5Gの基地局を活用すると思われる。
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