マレーシア当局、CelcomとDigiの合併を承認
- 2022年07月20日
- 海外携帯電話
マレーシアの政府機関で電気通信分野などの規制を司るマレーシア通信マルチメディア委員会(Malaysian Communications and Multimedia Commission:MCMC)はマレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるCelcom AxiataとマレーシアのDigiが提出した合併案に異議を唱えない通知を発行したと発表した。
マレーシア通信マルチメディア委員会はCelcom AxiataとDigiの合併案に異議を唱えないため、Celcom AxiataとDigiの合併案を承認したことを意味する。
なお、合併案にはCelcom Axiataの事業とDigiの完全子会社でマレーシアの移動体通信事業者であるDigi Telecommunicationsの事業を含むことを明確化している。
Celcom AxiataおよびDigiは同業で、いずれもマレーシアにおける携帯通信事業が主力事業となっている。
Celcom AxiataはマレーシアのAxiata Groupの完全子会社で、Celcom Axiataが事業会社として携帯通信事業を行う。
DigiはノルウェーのTelenorの子会社で、Digi Telecommunicationsが携帯通信事業の事業会社となる。
合併後の会社は社名をCelcom Digiとすることで決定しており、持分比率はAxiata GroupとTelenorが33.1%ずつ、Axiata Groupを含めたマレーシアの機関投資家が合計で51%を保有する予定である。
Celcom AxiataとDigiの合併に係る契約は2021年6月21日に当事者間で署名しており、当初は合併の期限を2022年6月21日に定めていた。
しかし、当初の計画に対して遅延が発生したため、2022年12月31日まで期限を延長した。
マレーシア通信マルチメディア委員会から承認を取得したため、2022年12月31日までには合併を完了できると思われる。
加入件数を基準としてCelcom Axiataはマレーシアで3位、Digiはマレーシアで2位の移動体通信事業者である。
2022年12月末までにマレーシアで最大の移動体通信事業者が誕生することになる。
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