AST SpaceMobile、試験衛星のアレイアンテナ展開に成功
- 2022年11月17日
- 海外携帯電話
米国(アメリカ)のAST SpaceMobileはBlueWalker 3のアレイアンテナの展開に成功したと発表した。
2022年11月14日にBlueWalker 3のアレイアンテナの展開に成功したという。
地球低軌道上に配備された史上最大の商用通信アレイアンテナで、標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で標準化された携帯通信技術を使用して第5世代移動通信システム(5G)の速度で携帯端末と直接通信できると説明している。
なお、BlueWalker 3は2022年9月10日に打ち上げたAST SpaceMobileの試験衛星である。
AST SpaceMobileは宇宙から携帯通信網を構築するために研究開発、試験、運用準備を進めており、BlueWalker 3を使用して携帯端末と直接通信の試験を実施する。
これまでに、AST SpaceMobileは英国(イギリス)のVodafone Groupと24か国を対象とする相互独占権を含めた相互接続の合意を締結している。
Vodafone Group傘下の移動体通信事業者(MNO)として携帯通信事業を行う24か国の事業会社がAST SpaceMobileの宇宙から構築した携帯通信網を利用することになる。
また、携帯通信事業を行う複数の事業会社を傘下に擁するグループの統括会社としてはVodafone Groupのほかにアラブ首長国連邦(UAE)のEmirates Telecommunications Group Company、レバノンのAfricell Holding、南アフリカのMTN Group、フランスのOrange、スペインのTelefonica、ルクセンブルクのMillicom International Cellular、米国を拠点とする英領バミューダ諸島のLiberty Latin Americaとも協力することで合意した。
参考までに、Orangeはフランスでは携帯通信事業を行う事業会社としても機能する。
携帯通信事業を行う事業会社としてはRakuten Mobile (楽天モバイル)、フィリピンのSmart CommunicationsおよびGlobe Telecom、インドネシアのIndosatおよびSmartfren Telecom、豪州(オーストラリア)のTelstra、米国のAT&T Mobility、カナダのBell Mobility、アルゼンチンのTelecom Argentinaとも協力することで合意に達している。
AST SpaceMobileは最初に米国で携帯端末を使用した試験を実施する計画である。
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