サムスン電子、NTTドコモにミリ波の5G基地局を供給
- 2022年12月01日
- docomo-SAMSUNG
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)はNTT DOCOMOに対してミリ波(mmWave)の周波数に対応した第5世代移動通信システム(5G)の基地局を構成する通信設備を供給することが分かった。
すでにSamsung ElectronicsはNTT DOCOMOに5Gの通信設備を供給しているが、5Gの通信設備の供給を拡大すると説明している。
Samsung Electronicsは2021年3月にNTT DOCOMOと初めて5G移動通信機器供給契約を締結した。
5G移動通信機器供給契約に基づきNTT DOCOMOに5Gの通信設備の供給を開始しているが、協力の拡大に伴い5G向け周波数に対応した5Gの通信設備も供給するという。
NTT DOCOMOに新たに供給する5Gの通信設備にはミリ波の28GHz帯に対応した新型の無線装置が含まれている。
新型の無線装置は超軽量かつ超小型に仕上げており、質量は4.5kgとなっている。
これまでに、Samsung ElectronicsがNTT DOCOMOに供給を開始した5Gの通信設備はサブ6GHz帯(Sub6)の3.4GHz帯および3.4-3.5GHz帯に対応した5Gの無線装置であることが分かっている。
3.4GHz帯と3.5GHz帯はNTT DOCOMOが第4世代移動通信システム(4G)向けに割当を受けた4G向け周波数であるが、一部の地域では5Gの無線方式であるNR方式の導入を開始した。
NTT DOCOMOが確保した3.4GHz帯と3.5GHz帯は連続しているため、一部の地域では一体運用して3.4-3.5GHz帯として運用している。
28GHz帯はサブ6GHz帯の3.7GHz帯や4.5GHz帯とともに5G向けに割当を受けた5G向け周波数である。
そのため、Samsung Electronicsとしては初めてNTT DOCOMO向けにミリ波および5G向け周波数に対応した5Gの無線装置を供給することになった。
Samsung Electronicsは日本の携帯電話事業者としてはKDDIに28GHz帯に対応した5Gの無線装置を供給した実績がある。
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