楽天モバイル、基地局にNB-IoT端末を設置
- 2022年12月30日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)は基地局にNB-IoT端末を設置していることが分かった。
Rakuten Mobileが開設した複数の基地局でNB-IoT端末の屋外通信ユニット1を設置していることを確認できた。
屋外通信ユニット1は製品コードがPEAA9021で、IMEIが割当されている。
電波法に基づく工事設計認証および電気通信事業法に基づく技術基準適合認定を通過しており、特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)を取得している。
工事設計認証番号は201-200193であるため、総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページを参照すると、機器名称をPEAA9021としてオランダのTELEFICATIONを通じて工事設計認証を取得したことが分かる。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の19の2に規定する特定無線設備であるため、LTE用陸上移動局(NB-IoT対応)に該当する。
周波数は1.7GHz帯に対応しており、LTE BandはBand 3となる。
認証取扱業者はRakuten Mobileで、製造者は中国のShenzhen WeWins Wireless (深圳市偉文無線通訊技術)となっている。
NB-IoTは標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で規定されたLTE方式のIoT向け規格のひとつである。
3GPP Release 13で規定されたLTE UE Category NB1および3GPP Release 14で規定されたLTE UE Category NB2の通称がNB-IoTとなる。
NB-IoTは通常のLTE方式と共存できるほか、狭帯域および低電力化を特徴とするため、スマートメーターなどの運用に適している。
Rakuten Mobileはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の技術を適用して携帯通信網の構築を進めており、日本全国でNB-IoTを本格的に利用できるようソフトウェアのバージョンアップを実施した。
IoTの需要を満たすためにNB-IoTを導入しており、活用事例の創出や検証も兼ねてRakuten MobileもNB-IoTを活用していると考えられる。
Rakuten Mobileの基地局では開局後に屋外通信ユニット1を追加した事例も確認できているため、基地局の運用に必須ではないが、基地局向けのスマートメーターの通信でNB-IoTを活用していると思われる。
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