カザフスタンで国有Kazakhtelecom傘下の2社が5G周波数を取得
- 2023年01月22日
- 海外携帯電話
カザフスタンのKazakhtelecomの連結子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるMobile Telecom-ServiceおよびKcellは第5世代移動通信システム(5G)向け周波数を取得したことが分かった。
カザフスタンでは同国の政府機関で電気通信分野などの規制を司るデジタル発展革新および航空宇宙産業省(Ministry of Digital Development, Innovations and Aerospace Industry)が5G向け周波数の割当を行い、Mobile Telecom-ServiceおよびKcellが1の申請者として共同で周波数の割当を申請していた。
最終的にMobile Telecom-ServiceおよびKcellは1の申請者として1,761,225,000カザフスタンテンゲ(約4億9,906万円)で3.5GHz帯を取得した。
詳細な周波数範囲は3600~3800MHzで、帯域幅は200MHz幅となっている。
5Gの無線方式としてNR方式を導入することになる。
NR BandはFR1のn78として運用すると思われる。
n78は1搬送波あたりの帯域幅が最大で100MHz幅となるため、3600~3700MHzと3700~3800MHzの2搬送波で運用すると考えられる。
2搬送波でキャリアアグリゲーション(CA)を実装した場合は200MHz幅で同時通信できる。
Mobile Telecom-ServiceおよびKcellはKazakhtelecomの連結子会社である。
Kazakhtelecomによる持分比率はMobile Telecom-Serviceが100%で、Kcellが51%となっている。
Mobile Telecom-ServiceはTele2およびALTEL、KcellはKcellおよびactiveとして携帯通信事業を行う。
Kazakhtelecomの株式の52.03%はカザフスタン政府系ファンドのSamruk-Kazyna、28.81%はカザフスタンの政府機関である財務省(Ministry of Finance)の傘下機関である国家財産民営化委員会(Committee of State Property and Privatization)が保有している。
カザフスタン政府系機関の持分比率は合計で80.84%に達する。
そのため、Kazakhtelecomはカザフスタン国有の会社となる。
Mobile Telecom-ServiceおよびKcellは共同で5Gを整備する計画である。
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