タイのdtac、最後の業績発表
- 2023年02月03日
- 海外携帯電話
ノルウェーのTelenorの連結子会社でdtacとして事業を行うタイのTotal Access Communicationは2022年通期の業績を発表した発表した。
2022年12月31日に終了した12か月間となる2022年通期の連結売上高は前年同期比0.9%減の806億タイバーツ(約3,145億4,916万円)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は前年同期比7.1%減の31億1,900万タイバーツ(約121億7,045万円)となった。
Total Access Communicationの主要事業は携帯通信事業である。
携帯通信事業は連結子会社でタイの移動体通信事業者(MNO)であるdtac TriNetを通じて展開している。
dtac TriNetが携帯通信事業を含めた電気通信事業や周波数の免許を保有する。
なお、Total Access Communicationのdtac TriNetに対する持分比率は99.99%となっている。
Total Access Communicationは同業でタイのTrue Corporationと合併することで合意した。
当初に設定した時期までに合併は完了していないが、タイの政府機関で電気通信分野などの規制を司る国家放送通信委員会(National Broadcasting and Telecommunications Commission:NBTC)から合併の承認を取得したため、合併を実行する予定である。
合併の効力の発生に伴いTotal Access CommunicationおよびTrue Corporationは法人格が消滅する予定で、合併後の新会社の社名は合併前のTrue Corporationと同じくTrue Corporationとなる。
Total Access Communicationおよび合併前のTrue Corporationは2023年2月17日を取引の最終日として上場廃止することでタイ証券取引所より承認を取得した。
そのため、Total Access Communicationにとって2022年通期は最後の業績発表となった。
業績の発表に伴い2022年12月31日時点の携帯通信事業に関する事業データも公表している。
携帯通信サービスの加入件数は前年同期比8.2%増の2,115万9,000件となった。
2022年通期もタイの77都県で第5世代移動通信システム(5G)の整備を推進した。
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