ノルウェーでローカル5G向け周波数を割当、バンドはn77に
- 2023年02月24日
- 海外携帯電話
ノルウェーの政府機関で電気通信分野などの規制を司るノルウェー通信庁(Norwegian Communications Authority:Nkom)は地域を限定した私用の第5世代移動通信システム(5G)向け周波数を割当した。
地域を限定した私用の5Gをローカルエリア5Gと呼称しており、日本におけるローカル5Gと近い制度となる。
ローカルエリア5G向け周波数として3800~4200MHzの400MHz幅を確保している。
有効期間は10年間で、帯域幅は20MHz幅、40MHz幅、60MHz幅、80MHz幅から選択できる。
周波数の利用に係る年間費は200ノルウェークローネ(約2,700円)から3,800ノルウェークローネ(約50,000円)の範囲となっている。
5Gの無線方式はNR方式を導入する必要がある。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成に限り導入を認める。
第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成は導入できないため、NSA構成でアンカーバンドとして機能するLTE方式の運用は考慮していない。
移動体通信事業者(MNO)として事業を行う携帯電話事業者と周波数や基地局を構成する無線装置を共有することは認めない。
NR BandはFR1のn77として運用することになる。
世界的に主流でノルウェーの携帯電話事業者も運用するFR1のn78は周波数範囲が3300~3800MHzとなるため、ローカルエリア5Gはn78の範囲外となっている。
n77の周波数範囲は3300~4200MHzであるため、ローカルエリア5G向け周波数は全部がn77の範囲である。
ノルウェー通信庁は周波数の利用のための申請の受け付けも開始している。
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