スマホメーカー6社、Snapdragon Satelliteを採用した衛星通信対応スマホを開発へ
- 2023年02月28日
- Android関連
米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesは6社の携帯端末メーカーがSnapdragon Satelliteで衛星通信機能を実装したスマートフォンを開発すると発表した。
Snapdragon Satelliteは緊急用途、SMS、その他のメッセージアプリケーションなどで衛星経由の双方向メッセージを実現するソリューションである。
Qualcomm Technologiesと米国のIridium Communicationsが協力して開発を進めている。
Qualcomm TechnologiesはSnapdragon Satelliteで衛星通信機能を実装したスマートフォンを開発する携帯端末メーカーを公表している。
中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)、中国のHonor Device (栄耀終端)、米国のMotorola Mobility、英国(イギリス)のNOTHING TECHNOLOGY、中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)がSnapdragon Satelliteで衛星通信機能を実装したスマートフォンを開発する。
Snapdragon Satelliteの開発にはIridium Communicationsが参画しているため、Snapdragon Satelliteに基づく衛星通信はIridium Communicationsが運用する衛星を用いる。
周波数はIridium CommunicationsのLバンドを使用することになる。
第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式ではNon-Terrestrial Network (NTN)向け周波数でNR Bandを定義しており、NTN向け周波数のNR方式を5G NTNと呼称する。
5G NTNは低軌道衛星から構築する衛星経由の5Gで、Snapdragon Satelliteでは5G NTNの開発の進捗に合わせて、5G NTNも実装する計画を公表している。
Qualcomm Technologiesが開発したチップセットであるSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformを搭載したスマートフォンで最初にSnapdragon Satelliteを実装する計画である。
将来的にはSnapdragon 4 SeriesからSnapdragon 8 SeriesまでSnapdragon Satelliteの適用範囲を順次拡大する。
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