アラブ首長国連邦のetisalat、5G Stand Aloneを商用化
- 2023年03月03日
- 海外携帯電話
アラブ首長国連邦(UAE)の移動体通信事業者(MNO)でetisalat by e&として携帯通信事業を行うEmirates Telecommunications Corporationは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式でスタンドアローン(SA)構成を商用化した。
Emirates Telecommunications Corporationは2019年5月30日に5Gを商用化しており、アラブ首長国連邦を含めた中東およびアフリカでは1番目、世界的にも早期に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成は当初より第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきた。
新たにNR方式が単独で動作するSA構成も商用化している。
アラブ首長国連邦の移動体通信事業者としてはSA構成の商用化は初めてである。
SA構成の5Gは5G Stand Aloneとして提供する。
携帯通信用途と固定通信用途の両方で5G Stand Aloneを提供するが、5G Stand Aloneを利用するためにはEmirates Telecommunications Corporationの5GでSA構成が有効となる端末を用意する必要がある。
個人顧客および法人顧客が5G Stand Aloneを利用できる。
アラブ首長国連邦全土で5G Stand Aloneを展開している。
NR方式の周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の2.5GHz帯および3.5GHz帯を使用する。
NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41で、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
5Gの基地局は中国のHuawei Technologies (華為技術)およびZTE Corporation (中興通訊)、スウェーデンのEricsson、フィンランドのNokiaの完全子会社で同国のNokia Solutions and Networksから調達している。
Emirates Telecommunications CorporationはSA構成の導入のほかに、新たな周波数および技術を導入して5Gの高度化を進める計画である。
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