KDDIが2.3GHz帯で5Gを運用開始
- 2023年07月31日
- KDDI-総合
KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)は2.3GHz帯で第5世代移動通信システム(5G)の運用を開始したと発表した。
2023年7月3日より2.3GHz帯で5Gの運用を開始しており、商用化に向けて技術検証を進める。
2024年度に商用化する予定であるため、2024年4月から2025年3月までに商用化することになる。
2026年度末までに日本全国で8,300局を超える基地局を開設する予定という。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成で運用する。
NR BandはFR1のn40である。
ニュースリリースはKDDIとOkinawa Cellular Telephone Companyが連名で発表したが、2.3GHz帯で運用する5Gの基地局の無線局免許は2023年7月3日までにKDDIが福島県福島市、長野県東御市、静岡県磐田市で取得したため、2023年7月3日時点の運用者はKDDIとなる。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone Companyは地域ごとに連携する1の者として2.3GHz帯における第5世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定に伴い2.3GHz帯の割当を受けた。
周波数範囲は2330~2370MHzで、帯域幅は40MHz幅となっている。
2.3GHz帯は放送事業者が一次利用者として放送事業用無線局で優先的に利用しているが、放送事業者が利用する時間帯や場所は常に一定ではない。
二次利用者であるKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone Companyは一次利用者に影響を与えない場合に2.3GHz帯を利用できる。
そのため、複数の免許人が時間帯や場所によって使い分けるダイナミック周波数共用を適用して2.3GHz帯で5Gを運用することになった。
ダイナミック周波数共用を実装するためにKDDIの連結子会社であるKDDI Research (KDDI総合研究所)などがダイナミック周波数共用管理システムの開発を行い、KDDIが基地局の停波などを自動で実施する自動制御システムを開発および導入した。
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