KDDI、Starlinkを活用した5G基地局を運用開始
- 2023年08月28日
- KDDI-総合
KDDIはSpaceXとして事業を行う米国(アメリカ)のSpace Exploration Technologiesが提供する衛星ブロードバンドインターネットのStarlinkを活用した第5世代移動通信システム(5G)の基地局の運用を開始した。
2023年8月26日より乗鞍岳畳平バスターミナルでバックホール回線にStarlinkを活用した5Gの基地局を運用している。
KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)が提供するau、UQ mobile、povoの携帯通信サービスで利用できる。
なお、乗鞍岳畳平バスターミナルは岐阜県高山市丹生川町に所在する。
KDDIとしてはバックホール回線にStarlinkを活用した5Gの基地局を運用する事例は初めてとなる。
基地局のバックホール回線にStarlinkを活用することで、従来は携帯通信サービスの提供が困難な山間部でも5Gで高速な通信を実現するという。
KDDIが5Gの基地局を開設した乗鞍岳畳平バスターミナルは標高2,702メートルに位置する。
乗鞍岳の登山者のアクセス拠点のひとつとなっている。
光ファイバの敷設が困難な場所であるため、これまでは遠く離れた麓の基地局から携帯通信網を構築していた。
そのため、通信が不安定となる事象も発生していたという。
Starlinkをバックホール回線に活用した基地局を新設して5Gを整備しており、通信環境を大幅に改善することになった。
KDDIは通常の基地局では光ファイバ回線を利用するが、山間部や島嶼部など光ファイバの敷設が容易ではない場所ではStarlinkを活用した基地局で補完する計画である。
これによって、KDDIは日本中で5Gのエリアを展開できると説明している。
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