ベトナムで2023年末までに5G免許を発給、n77も導入へ
- 2023年09月19日
- 海外携帯電話
ベトナムの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信省(Ministry of Information and Communications:MIC)は第5世代移動通信システム(5G)の導入のための免許を2023年12月末までに発給する予定であることが分かった。
情報通信省は2023年11月に5G向け周波数の割当を行い、2023年12月末までに5Gの免許を発給する計画という。
5G向け周波数は700MHz帯、2.5GHz帯、3.7GHz帯を用意する。
周波数オークションの形式で5G向け周波数を割当する意向である。
700MHz帯、2.5GHz帯、3.7GHz帯は2019年頃から5G向けに割当する方向で検討してきた。
2023年7月1日の改正周波数法の施行に伴い700MHz帯、2.5GHz帯、3.7GHz帯を周波数オークションで割当できるよう制度改正したため、5G向け周波数の割当と5Gの免許の発給に向けて準備を加速することになった。
対象の周波数範囲は700MHz帯が703~733MHzおよび758~788MHz、2.5GHz帯が2500~2600MHz、3.7GHz帯が3560~400MHzとなっている。
5Gの無線方式としてはNR方式の導入を認める。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、2.5GHz帯がFR1のn41、3.7GHz帯がFR1のn77となるが、2.5GHz帯の2570~2600MHzではFR1のn38、3.7GHz帯の3560~3800MHzではn78も導入できる。
ベトナムでは一部の移動体通信事業者(MNO)が2020年12月1日以降に2.5GHz帯と3.7GHz帯の一部で5Gの運用を開始した。
2.5GHz帯ではn41、3.7GHz帯ではn78として運用している。
一般の加入者も5Gを利用できるほか、5Gの国際ローミングも受け入れている。
商用に近い運用であるが、免許の種類は技術検証を目的とする試験用であるため、正確には商用の5Gではない。
そのため、ベトナムでは5Gを商用化していないことに留意しておきたい。
ベトナムの移動体通信事業者は5Gの免許を取得後に5Gを商用化することになる。
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