北朝鮮で携帯電話の商用化から21年、2002年にNEAT&TがGSMを導入

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で携帯電話の導入から21年を迎えた。

2002年11月11日に北朝鮮で最初の携帯電話サービスを商用化したため、北朝鮮では2023年11月11日に携帯電話の商用化から21年となった。

北朝鮮で最初の移動体通信事業者(MNO)はNorth East Asia Telephone and Telecommunications Co., Ltd. (東北アジア電話通訊会社：NEAT&T)である。

SUNNETとして北朝鮮の首都・平壌市および羅先市で同時に携帯電話サービスを商用化した。

North East Asia Telephone and Telecommunications Co., Ltd.の本社は羅先市に所在するため、平壌市に加えて羅先市でも最初に携帯電話サービスを提供することになった。

周波数は北朝鮮の政府機関として存在した逓信省(Ministry of Posts and Telecommunications：MPT)から900MHz帯の割当を受けており、無線方式は第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式となった。

基地局を構成する無線装置はスウェーデンのEricssonを採用した。

一般加入者向けには2004年5月24日にSUNNETの提供を終了したが、逓信省が完全所有した北朝鮮の国営の移動体通信事業者であるKorea Posts and Telecommunications Corporation (朝鮮逓信会社：KPTC)がNorth East Asia Telephone and Telecommunications Co., Ltd.の基地局を承継したうえで、加入者を限定してSUNNETの提供を継続することになった。

2008年12月15日には北朝鮮の移動体通信事業者であるCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社)がkoryolink (高麗リンク)および高麗網として携帯電話サービスを商用化している。

CHEO Technology JV Companyは無線方式として第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を採用した。

北朝鮮ではCHEO Technology JV Companyの携帯電話サービスの商用化に伴い一般加入者向けに携帯電話サービスの提供を再開しており、携帯電話の利用が本格化することになった。

Korea Posts and Telecommunications CorporationはSUNNETの役目は終えたと判断したため、2010年12月末をもってSUNNETを完全に終了したが、Korea Posts and Telecommunications Corporationとしては2013年からは新たにKANGSONG NET (強盛網)としてW-CDMA方式で携帯電話サービスを展開している。

SUNNETは北朝鮮で唯一のGSM方式を導入した事例となった。

なお、逓信省は北朝鮮政府が2021年5月に実行した政府機関の再編に伴い廃止した。

逓信省の機能および権利義務の全部は新設した情報産業省(Ministry of Information and Communications Technology Industry：MICTI)が承継している。