クウェートのZain、ミリ波の5Gを試験中
クウェートの移動体通信事業者(MNO)でZainとして携帯通信事業を行うMobile Telecommunications Companyはミリ波(mmWave)の周波数を利用した第5世代移動通信システム(5G)を試験していることが分かった。
クウェートの移動体通信事業者はMobile Telecommunications Companyを含めた全社が2019年6月15日に5Gを商用化した。
いずれも5Gの無線方式はNR方式に準拠する。
サブ6GHz帯(Sub6)の周波数を中心とするFR1で定義されたNR Bandで運用している。
ミリ波の周波数を中心とするFR2-1で定義されたNR Bandでは5Gを商用化していないが、Mobile Telecommunications CompanyはFR2-1のNR Bandで5Gの試験を進めている模様である。
クウェートの首都県(アル・アシマ県)に所在するMobile Telecommunications Companyの本社敷地内ではFR2-1のNR Bandに対応した基地局を確認できたため、Mobile Telecommunications Companyはミリ波の周波数を利用した5Gの試験を実施していると考えられる。
本社敷地内の駐車場から本社ビルに向けて基地局を設置しており、本社ビル内で試験を実施していると思われる。
基地局を構成する無線装置は中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHAAU5323で、Massive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置となる。
Mobile Telecommunications Companyは基本的に無線装置をHuawei Technologiesから調達しており、ミリ波の周波数に対応した5Gの無線装置もHuawei Technologiesから調達したことになる。
なお、Mobile Telecommunications Companyはミリ波の周波数を利用した5Gの商用化に関する計画は公表していない。
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