マレーシアが5Gの単一卸売網を終了の方向、第2の5G網を導入へ
- 2024年06月16日
- 海外携帯電話
マレーシアでは2番目の第5世代移動通信システム(5G)を導入する方向であることが分かった。
マレーシア政府は5Gの展開で単一卸売網を採用したため、マレーシア政府が卸売専業の移動体通信事業者(MNO)として設立したDigital Nasionalがマレーシアで唯一の5Gを構築している。
なお、Digital Nasionalは5Gの無線方式としてNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3である。
NSA構成のOption 3ではアンカーバンドとして機能するLTE方式に常時接続が必須で、アンカーバンドのLTE方式も卸提供の対象となっている。
しかし、マレーシアの政府機関である通信省(Ministry of Communications)、デジタル省(Ministry of Digital)、財務省(Ministry of Finance)、投資貿易産業省(Ministry of Investment, Trade and Industry)の代表者が2番目の5Gを導入するデュアル5Gネットワークモデルの実装へ協議したという。
マレーシア政府としてはデュアル5Gネットワークモデルの実装に前向きで、デュアル5Gネットワークモデルの実装のための行動計画を策定する計画である。
デュアル5Gネットワークモデルの実装には条件を設定しており、1番目の条件はDigital Nasionalが人口密集地域で5Gの人口カバー率で80%以上を達成すること、2番目の条件は既存の移動体通信事業者もしくはその関係者がDigital Nasionalの株式の一部を取得する株式購入契約の最終決定である。
1番目の条件は2023年に満たしたため、デュアル5Gネットワークモデルの実装には2番目の条件を満たす必要があるが、関係各社が株式購入契約に署名する準備はできているという。
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