マレーシア第2の5G構築はU Mobileに、過去にNTTドコモが出資
- 2024年11月06日
- 海外携帯電話
マレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるU Mobileはマレーシアで第2の第5世代移動通信システム(5G)を構築する移動体通信事業者としてマレーシア政府から選定されたことを発表した。
マレーシア政府は5Gの展開で単一卸売網を採用したため、マレーシアで唯一の5Gを構築する移動体通信事業者としてDigital Nasionalを新規に設立しており、Digital Nasionalがマレーシアで唯一の5Gを構築している。
Digital Nasionalは卸売専業の移動体通信事業者で、既存の移動体通信事業者が直接的な顧客となる。
既存の移動体通信事業者は5Gを構築できないため、Digital Nasionalとアクセス合意を締結したうえで、Digital Nasionalから5Gの卸提供を受けて加入者に5Gを提供する構図となっている。
しかし、既存の移動体通信事業者が5Gの構築を希望したため、既存の移動体通信事業者もしくはその関係会社がDigital Nasionalの株式を取得することを条件に第2の5Gの構築を認めることになった。
第2の5Gの構築を認める条件が満たされたため、マレーシアの政府機関で電気通信分野などの規制を司るマレーシア通信マルチメディア委員会(Malaysian Communications and Multimedia Commission:MCMC)は第2の5Gを構築する移動体通信事業者の選定を進めた。
最終的にU Mobileが第2の5Gを構築する移動体通信事業者として選定されており、既存の移動体通信事業者としては初めて5Gを構築することになる。
U Mobileは過去にNTT DOCOMOが出資していた移動体通信事業者で、公式声明を通じてマレーシア政府に感謝を示すとともに、国家政策に従い外国人の株式の保有を過半から20%まで減らし、マレーシア人からの投資を求めるという。
5GはDigital Nasionalから卸提供を受けているが、Digital Nasionalとは協力を継続する意向で、既存の移動体通信事業者とも協力を模索する。
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