曲面ディスプレイのスマートフォンSamsung GALAXY Note Edge (SM-N915F3) レビュー
- 2014年09月20日
- Review
Samsung Electronics製のスマートフォン「Samsung GALAXY Note Edge (SM-N915F3)」に触れる機会があったので簡単にレビューする。
ディスプレイにフレキシブル有機ELを採用したスマートフォンで、フレキシブル有機ELの特性を生かして右サイドまでディスプレイとしていることが大きな特徴である。
グローバル展開されることが決まっており、日本市場にも投入される予定となっている。
まずはSamsung GALAXY Note Edgeの特徴である筐体の形状やディスプレイから紹介する。
ディスプレイは約5.6インチのSuper AMOLEDを搭載しており、解像度は2KクラスのWQHD(1440*2560)に加えて、解像度が160*2560の表示領域が右サイドまで延びている。
発色はSuper AMOLEDならではの鮮やかさであるが、不自然な派手さはなく解像感も問題ないように感じた。
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右サイドまでディスプレイの表示領域が延びており、特徴的な形状となっている。
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フロントのナビゲーションキーはディスプレイ外に配置されている。ホームキーは物理的なキーとなる。
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上側のサイドには電源キーを備える。片側のサイドはディスプレイとなっているため、上から見ても独特な形状である。
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右側のサイドはディスプレイが延びているため、キー類は搭載していない。
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左側のサイドはボリュームキーを備えている。カメラ部は少し出っ張っていることが分かる。
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リアはレザー調の質感に仕上げられている。指紋が目立たないように仕上げられているのは嬉しい。
ディスプレイがサイドまで広がっていることを生かした複数の機能が用意されている。
通知、新着ニュース、ショートカットなどを配置することが可能で、よく使う機能に素早くアクセスすることもできる。
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定規、ストップウォッチ、ボイスレコーダなど、サイドに表示できるアクセサリも用意されている。
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サイドに表示する領域の設定項目が用意されている。設定からもアクセスできるが、サイドの表示領域から直接アクセスことも可能である。
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必要に応じてサイドに表示するコンテンツをカスタマイズできる。
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カメラ起動時は各種操作キーやシャッターボタンなどがサイドに表示される。そのため、ファインダー部を広々と表示することができる。
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ブラウザ起動時でもサイドにコンテンツを表示可能で、他の機能に素早くアクセスすることが可能である。スクリーンショット撮影後など、各種通知もサイドに表示される。
アプリケーションの管理から、システムメモリや内蔵ストレージを確認した。
スペックシート上はシステムメモリは3GBで、内蔵ストレージの容量は32GBと64GBの2種類が用意されている。
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ほぼ初期状態で使用済みが1.6GB、空きが1.2GBとなっていた。
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内蔵ストレージは初期状態で4.5GBが使用済みで、空きは20GBとなっていた。内蔵ストレージの容量は24.5GBが認識されており、展示されていたSamsung GALAXY Note Edgeは32GBのモデルと考えられる。
端末情報を表示してみた。
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型番(モデル番号)は日本版のSM-N915F3となっている。
各種バージョンは下記の通りである。
Model number:SM-N915F3
Android version:4.4.4
Baseband version:N915F3OMU0ANIB
Kernel version:3.10.0-20140915.141119 dpi@SWHD4418 #1 Mon Sep 15 14:17:02 KST 2014
Build number:KTU84P.N915F3OMU0ANIB
SE for Android status:Enforcing SEPF_SM-N915F3_4.4.4_A019 Mon Sep 15 14:17:23 2014
Security software version:
– MDF v1.0 Release 4
– VPN v1.4 Release 2
KNOX version:
– KNOX 2.2
– Standard SDK 5.2.0
– Premium SDK 2.2.0
– Customization SDK 2.0.0
– Container 2.2.0
– IM 2.0.0
– CEP 2.0.0
– Enterprise Billing 1.0.0
– SE for Android 2.2.0
– SSO 2.0.0
– TIMA 3.0
– VPN 2.2.0
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ネットワークを検索したところ、Wireless City Planning (WCP)が提供するAXGPの44100やUQ Communicationsが提供するWiMAX 2+の44110を検出しており、少なくとも2.5GHz帯(Band 41)のTD-LTE方式に対応することが分かる。当然ながら、FDD-LTE方式やW-CDMA方式にも対応している。
手元にある一部のスマートフォンとサイズを比較してみた。
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Guangdong OPPO Mobile Telecommunications(広東欧珀移動通信)製のスマートフォンOPPO Find 7 (X9076)と比較してみた。どちらも2Kクラスの解像度のディスプレイを搭載している。
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朝鮮民主主義人民共和国の移動体通信事業者であるCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社)から販売されているArirang AS1201と比較してみた。北南朝鮮のスマートフォンを仲良く並べておいた。
Samsung GALAXY Note EdgeはSamsung Electronicsのフラッグシップだけあって、動作面は概ね良好である。
ただ、右手で操作した場合に指の付け根がサイドのディスプレイに触れてしまうこともあった。
サイドまでディスプレイという今までのスマートフォンとは違ったスタイルだけに、これまでとは違った使い方も可能で触っている分には楽しく感じた。
日本ではNTT docomoとKDDIが扱う予定で、型番はそれぞれSC-01GとSCL24となる見通し。
Samsung Gear Sも展示されていたので、オマケで紹介しておく。
3G対応のスマートウォッチで、Tizen OSをベースとしたプラットフォームを採用している。
ディスプレイは約2.0インチで解像度が360*480のSuper AMOLEDを搭載する。
3G通信に対応しているため、単体での利用も可能となっている。
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Samsung Gear Sの実機。腕に装着するには少し大きく感じた。
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3Gに対応しているが、モバイルネットワークを有効にするにはSIMカードを挿入する必要がある。
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ダイヤル画面からMODEM TESTMODEを起動することも可能である。
Samsung Gear Sも日本市場で発売される予定となっている。
日本市場ではNTT docomo向けにSM-R750Dが投入されることが判明している。
Samsung GALAXY Note EdgeやSamsung Gear Sの日本における発売に関しては各移動体通信事業者より詳細が発表されると思われるので、楽しみにしておきたいところである。
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Samsung GALAXY Note Edgeを簡単に操作した様子。
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