中国でデュアルSIMのスマートフォンを試す
- 2014年02月03日
- ブログ
日本ではデュアルSIMの機能が生きる機会が少ないが、中国を含めた海外の多くの地域ではデュアルSIMのスマートフォンが多く販売されている。
中国へ渡航した際にデュアルSIMに対応したOPPO Find MIRROR R819 (以下、OPPO R819)を貰ったのでデュアルSIMの機能を試してみた。
OPPO R819はMicro SIMサイズ(3FF)のSIMカードを2枚挿入することが可能である。
北京市内で入手したChina Unicom(中国聯通)のMicro SIMと、日本から持参したNTT docomoのMicro SIMを挿入することにした。
2枚のSIMカードを挿入すると、Smart 2 SIMの設定が可能となる。
尚、Smart 2 SIMはOPPOが名付けたデュアルSIM機能のことで、動作としては普通のデュアルSIM機能と何ら変わりない。
Smart 2 SIMはSIMカード未挿入や1枚だけ挿入時には設定を行えず、2枚挿入時のみ設定が有効となる。
SIMカードの管理は、個々ので設定を変更することが可能である。
データ通信は2枚のSIMカードのうち1枚のみ可能で、その選択や切り替えも可能となっている。
両方のSIMカードスロットがW-CDMA方式とGSM方式に対応し、デュアルスタンバイが可能となっているが、使用する上ではデータ通信を行うSIMカードスロットのみがW-CDMA方式とGSM方式の両方でデータ通信や音声通話の利用可能で、もう片方はGSM方式の音声通話のみとなる。
デュアルSIMの端末には片方のSIMスロットがW-CDMA方式とGSM方式に対応し、もう片方のSIMカードスロットがGSM方式のみに対応するケースも多く見られるが、OPPO R819は両方がW-CDMA方式とGSM方式に対応するので、SIMカードの入れ替えをせずにSmart 2 SIMの設定から切り替えるだけでW-CDMA方式を使うSIMカードを選択できる。
NTT docomoのMicro SIMでデータローミングを適用すると料金が高くなるため、料金を抑えるためにChina UnicomのMicro SIMをデータ通信用に購入していた。
そのため、データ通信可能なSIMカードをChina Unicom側とし、NTT docomo側は音声通話のみでデータは流さないようにした。
OPPO R819は独自の機能で接続先の移動体通信事業者のロゴがアンテナピクトの隣に表示されるようになっており、特にローミングの場合はどの移動体通信事業者に接続されているのか分かりやすい。
接続先の移動体通信事業者はChina Unicomの非ローミングとChina Unicomのローミング、China Unicomの非ローミングとChina Mobile(中国移動)のローミングといった組み合わせが見られた。
デュアルスタンバイに対応しているため、SIMカードを切り替えることなく着信を受けたり、発信するSIMカードの選択をすることが可能である。
データ通信を有効としているChina Unicom側ではデータ通信と音声通話が可能で、データ通信が切られているNTT docomo側では音声通話が可能であることを確認している。
日本ではGSM方式を使用しておらず、片方が必ずGSM方式となるデュアルSIM端末でのデュアルスタンバイは日本で試すことができない。
片方がGSM方式となるデュアルSIM端末はOPPO R819だけではなく、多くのデュアルSIM端末がそのようになっており、W-CDMA方式でのデュアルスタンバイが可能なデュアルSIM端末は非常に稀と考えた方が良いだろう。
GSM方式でサービスを提供する地域へ渡航する機会があるならば、是非ともデュアルSIMの機能を試してみてはどうだろうか。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。