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韓国でHUAWEI P9シリーズが惨敗、消費者から無視された状況



中国のHuawei Technologies (華為技術)はスマートフォン「HUAWEI P9」および「HUAWEI P9 Plus」を韓国で発売したが、苦戦していることが韓国メディアの報道で分かった。

HUAWEI P9シリーズの2機種は2016年12月2日より韓国で販売しており、韓国の移動体通信事業者であるLG Uplus (LG U+)が独占的に取り扱っている。

しかし、HUAWEI P9シリーズは1日あたりの平均販売台数がそれぞれ50~60台に留まり、各機種の累計販売台数は発売から20日弱で辛うじて1,000台に達した程度とのことである。

Huawei Technologiesは韓国で販売不振に悩んでおり、韓国の移動体通信事業者であるKTを通じて発売したスマートフォン「Be Y Phone」は1日あたりの平均販売台数が500台未満、LG Uplusを通じて発売したスマートフォン「H Phone」は1日あたりの平均販売台数が300台未満で、これらも不振とされている。

Be Y PhoneやH Phoneの販売台数でも不振とされる中で、HUAWEI P9シリーズは相当な販売不振となり、韓国メディアは「お粗末な数字で惨敗した」と伝えている。

これまでHuawei Technologiesは韓国ではGoogle Nexusシリーズを除いて、ミッドレンジ以下のエントリークラスのスマートフォンを中心に展開してきたが、HUAWEI P9シリーズはHuawei Technologiesが韓国で発売する最初のプレミアムスマートフォンとなった。

なお、プレミアムスマートフォンは高付加価値で比較的高価なスマートフォンを指している。

韓国で販売不振の理由として複数の要因が挙げられており、価格や中国企業であることがマイナスに働いたという。

スペックは韓国メーカーのプレミアムスマートフォンより劣り、さらに外国での発売から8ヶ月近く経過したにも関わらず、スペックに対して割高感のある価格であることが避けられる一因と分析されている。

また、一部でHUAWEI P9の通話品質が悪いとする不満が出たことや、チャイナディスカウントもマイナスに働いたとのことである。

チャイナディスカウントは中国企業を低く評価する経済用語として韓国で用いられるが、中国製品の品質を不安視する意味合いでも使われるようになった。

韓国ではこのような経済用語が生まれるほど中国企業を低く評価する傾向にあり、メーカー名だけで消費者に避けられた可能性がある。

韓国の移動体通信業界関係者は「(Huawei Technologiesは)中低価格帯に続いて高価格帯でも(消費者から)無視された」とコメントしている。

Huawei Technologiesだけではなく、積極的にHuawei Technologiesのスマートフォンを導入したLG Uplusも頭を悩ませているという。

Herald

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