ネパールのNcellが2016年通年の業績を発表、加入件数は1500万件目前に
- 2017年02月25日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiataは2016年通年における業績を発表し、それに伴いAxiataの子会社でネパールの移動体通信事業者であるNcellの2016年通年における業績も公開された。
2016年通年の売上高は16億3,000万マレーシアリンギット(約411億7,043万円)、EBITDAは10億2,100万マレーシアリンギット(約257億8,835万円)、純利益は4億5,500万マレーシアリンギット(約114億9,236万円)となった。
なお、Ncellは2016年4月12日にAxiataの子会社となり、2015年の決算データはAxiataの決算発表資料に掲載されていない。
Axiata Groupは売上高が前年比8.5%増の215億6,500万マレーシアリンギット(約5,446億8,735万円)、EBITDAが前年比10.0%増の80億1,300万マレーシアリンギット(約2,023億9,183万円)、純利益が80.3%減の5億4,000マレーシアリンギット(約136億3,928万円)であり、Ncellの事業はAxiata Groupの売上高のうち約7.6%を占める。
ネパールルピー(NPR)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が391ネパールルピー(約410円)、プリペイド契約が344ネパールルピー(約361円)、総合では346ネパールルピー(約363円)となり、いずれも前年から低下した。
なお、2016年第4四半期に限定したARPUはポストペイド契約が前四半期から低下して342ネパールルピー(約359円)、プリペイド契約が前四半期から低下して319ネパールルピー(約335円)、総合では前四半期から低下して320ネパールルピー(約336円)となった。
2016年第4四半期末における事業データも公表されており、携帯電話サービスの加入件数はポストペイド契約が前四半期から減少して490,000件、プリペイド契約が前四半期から増加して14,427,000件、合計は前四半期から増加して14,917,000件となった。
ポストペイド契約の比率は約3.3%で、プリペイド契約の比率は約96.7%である。
データ通信の加入率は前年同期の37.7%から上昇、前四半期の41.9%から低下して40.3%、スマートフォンの利用率は前四半期の39%から上昇して42%、W-CDMA基地局数は前年同期の1,583局、前四半期の1,800局から増加して1,915局となった。
1件当たり月間平均データ通信量は前年同期の124MB、前四半期の193MBから増加して212MB、通年では前年の97MBから1.8倍増の177MBに達した。
合計データ通信量は前年同期の180万GB、前四半期の340万GBから増加して380万GB、通年では前年の530万GBから2.3倍増の1,200万GBに達した。
なお、Axiataは中間持株会社を通じてNcellを買収しており、出資比率は80%である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。