北朝鮮の2017年10大最優秀情報技術企業に延豊商業情報技術社を選出

朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)でYonphung Commercial Information Technology Company (延豊商業情報技術社)が2017年 10大最優秀情報技術企業の1社に選出されたことが分かった。

北朝鮮のPyongyang Moranbong Publishing (平壌牡丹峰編集社)が運営するDPRK TODAY (朝鮮の今日)が報じている。

2017年9月に北朝鮮の首都・平壌に位置する3大革命展示館で全国情報化成果展覧会-2017を開催しており、全国情報化成果展覧会-2017に出展した企業および製品から優れた企業や製品が選出された。

Yonphung Commercial Information Technology Companyは電子商取引サイト「Manmulsang (万物商)」を運営する企業である。

また、USBフラッシュメモリなどManmulsangブランドを冠した製品の販売も手掛ける。

Manmulsangは北朝鮮で人気を集めており、それが評価されて2017年 10大最優秀情報技術企業にYonphung Commercial Information Technology Companyが選ばれた。

また、Manmulsangが情報優秀製品として評価されたことも伝えられている。

Manmulsangには多くの企業所が出店して商品を販売しており、消費者はManmulsangで商品を比較して最適な商品を選べる。

電子決済カードを通じた決済にも対応し、商品の選定から購入までManmulsangで完結できる。

スマートフォンやパソコンなどイントラネットにアクセスできる環境から利用可能で、スマートフォンの利用者が増加する中でスマートフォンからの利用者が急増している。

特に流行に敏感な若年層から人気が高く、商品を購入する手段の新たな選択肢となっている。

また、消費者の利便性を高めるだけではなく、企業所にとっては新たな販路となるほか、企業所間の競争を促進することにもなるため、さらに優良な商品の開発にも役立ち、人民の生活向上に貢献していると言える。

偶然にも筆者は2017年8月の訪朝時にYonphung Commercial Information Technology Companyの関係者からManmulsangの話を聞いており、「朝鮮のアリババのようなものだ」と胸を張っていたのが印象的である。

Yonphung Commercial Information Technology Companyはスマートフォン向けサービスを含めた北朝鮮の情報技術分野を詳しく説明してくれた企業だけに、2017年 10大最優秀情報技術企業への選出を熱烈に祝福したい。

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