米国の地域事業者United TelCom、ファーウェイ締め出しでサービス停止の可能性も
- 2018年07月06日
- 海外携帯電話
米国の通信事業者でUnited TelComとして展開するUnited Telephone Association、United Wireless Communications、United Communications Associationは中国のHuawei Technologies (華為技術)の締め出しに関して、米国の政府機関で電気通信分野などを司る連邦通信委員会 (Federal Communications Commission:以下、FCC)に対して文書を提出した。
United Telephone Association、United Wireless Communications、United Communications Associationは1951年よりカンザス州の南西部において有線および無線で通信サービスを提供しており、ほかの通信事業者がカバーしない遠隔地でも通信サービスを提供してきた。
人口密度が低い遠隔地で通信設備を整備するため連邦補助金を活用しており、また2012年秋からは設備投資額を抑えるためHuawei Technologiesより通信設備を調達している。
無線通信事業を担うUnited Wireless Communicationsは高速なLTEサービスも導入しているが、United Wireless Communicationsの通信設備はほぼすべてがHuawei Technologies製という。
しかしながら、米国ではHuawei TechnologiesやZTE (中興通訊)など国家安全保障上の懸念が指摘されている特定の中国企業から通信設備を調達する通信事業者に対しては、連邦補助金を削除する規則の導入が提案された。
連邦補助金が削除となれば、United Telephone Association、United Wireless Communications、United Communications Associationは通信サービスの停止を余儀なくされる可能性があると説明している。
通信サービスを停止すれば、遠隔地では唯一の通信手段を失う場合があり、緊急通報なども行えず、人命、健康、財産の安全を脅かすという。
United Telephone Association、United Wireless Communications、United Communications AssociationはFCCに対して、遠隔地で通信サービスが失われるような規則を採用しないよう要求した。
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